発声法ってなんでしょう?
なめらかで明瞭な声
爽やかで温かい声
自分も相手も気持ちのいい声
よく通り音域の広い、いい歌声
朗々とした話し声や歌声
誰もがそんな声を自分のものにしたいと思うことでしょう、
それは決して難しいことではありません。
自分の本来持つ能力を開きさえすればいいのですから。
でも、発声法を身につけないと・・・ とても難しそう・・・ という感じがしますか? いや大丈夫です。
発声法は特別なものではありません
まず発声法という言葉は、なにか特別な難しい単調な訓練をするのではないか、そんなイメージがありませんか?
良い声は、「発声法」と呼ばれる特別なテクニックで作られるものではありません。
私たちが生まれつき持っている体や呼吸の働きをとり戻し、他に対する本来の関係性を取り戻すことができれば、そのとき知らず知らず良い声が出ているのです。
発声法という良い声の出る型があって、それに自分を合わせるのではありません。自分が生きる上で必要なこと、特に自分に足らないところを補い、生き生きとした状態になることが大切です。そしてこれが発声法の根本です。
その足らないところとは、自分の健康や心の安定にとって足らないところであり、また、美容やスタイルにとって足らないところでもあるのです。
声がよくなるとは?
声がよくなるということがどんなことなのかを、拙著《本当の自分と出会う ナチュラル・ヴォイス・ヨガ》に色々な角度から書いていますが、
結論だけを言うと、体が調い、心が調うような状態を自分で作り出し、ゆったりとした大きな自分を感じることのできる能力を身につけ、それをいつでも再現できるということなのです。そうすれば健康にもなるし、美しくもなる。声も出やすくなり、いい声になっていき、いつも喜びにあふれた生活を送ることができるのです。
ちょっと不思議に思いますか? マユツバに聞こえますか? 本来ヨガというのはこのようなものです。
誰でもできますが、誰にでも簡単に手に入るものではないかもしれません。
もしも大した努力なしに簡単にきれいなり、簡単に健康にいきいきと生きれるなら、大々的にコマーシャルに流している商品、サプリや化粧品はすぐに売れなくなってしまうはずですが、そんな気配はまったくありません。
簡単ではないようにも見えるけれど、誰にでも出来ること、本来自分が持っているものとめぐり合い、それを磨くのです。声も同じで、本来自分が持つ豊かで気持ちの良い心の状態を声にあらわすのです。
もちろん、あるレベルまでいい声を身につければ、次の段階として、一般的に発声法と呼ばれているような体や喉の使い方を身につけることが必要にはなるでしょう。でもそれは先ほどお話ししたことの延長上にあって、けっして特別なことではありません。
無理なく体を使い、無理のない呼吸で声を出すことができ、自分らしく、自分を発揮し、いきいきとして、伸びのびとした声が出せるようになるためのメソッドが本来の発声法のはずなのですが、なぜか、とても難しい機械的なことのように捉えられているのは残念なことです。
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