指導者養成について

 私が若くして洗礼を受けた沖ヨガ、そしてその実践哲学のおかげで今の自分があり、この歳まで健康に生き、心豊かに生きることができてきました。この実践哲学を他の方に伝えることが私の大切な使命と常々思っていますが、書物にして書ききれるようなものではありません。もちろん教則本や指導要綱を作って表現できるものでもありません。
 自分の人生や他の人たちの人生のとらえかた、社会との関わり方などの、感じ方や考え方そのものを自身で養い正すことが本来のヨガの説くところであり、沖ヨガの実践哲学です。

 体操の仕方一つでも、根本の考え方と心身のあるべき姿を念頭に置いているかどうかで自分の人生が左右されます。そしてそれを求めるには自分の心と体に訊きながら実践を重ねて試行錯誤するしか方法はありません。
 というようなことがまずあり、そのやり方を発見できるように手伝うのが指導者であるということですが、このようなことを、多くの方に一斉にまとめて伝えるということはできません。私が数人の方に伝え、その人たちがまた数人の人に伝え、ということを繰り返せば、多くの人に伝わることでしょう。
 それは、私が「お伝えしたい」というのと同じ感覚で「お伝えしたい」と感じ、それを実践する人を育てることです。それが沖先生の願いであったと私は感じています。まずはヨガの恩恵を身いっぱいに受けた喜びと感謝の念でいっぱいになった人でなければそのようには思えないことでしょう。
 ヨガを求める先には生きることがそのまま喜びになるような世界があると信じて全力でそこに取り組む人でなければそんな世界を見つけることはきっと難しいと思います。

 ですから、指導者志望とは無関係に本当の生き方を求める人、本来のヨガを一生懸命にやりたい人、本気でやりたい人、そんな人に伝えさせていただきたいと思います。年齢や立場は無関係、とくに指導者養成と名前を付けずとも、自分の身についてくればその喜びを人にも伝えたくなります。何らかの形で周りに影響を与えるようになるでしょう。
 ですから、ここで指導者養成と書いていますが、特に指導者になりたい人だけを求めているのではなく、本気でやりたい人に集まって欲しいと思っています。

ナチュラル ヴォイス ヨガ 指導者養成

 ヨガを身につけていくその考え方や方法はたくさんあります。色々あるように見えますが、それらはすべて心身息の状態を観察しながら本来の正しい状態に戻したり変えたりする方法です。ナチュラル ヴォイス ヨガでは、心身息の状態がそのまま反映する《声》を使います。ヨガの三密と言われる《心》《身体》《呼吸》に加えて《声》も自身の発見と本来の自分を開発する要の一つにしたヨガを実践します。
 ポーズや呼吸法、そして普段の生活でも伸びやかな声を求めることによって、より精妙な呼吸の状態を感じ取り体得していきます。

 正しい体の使い方の原則を学ぶためのヨガのポーズや修正法や呼吸法に加え、声を使った声のために編み出された各種ボディワーク、母音メソッド、そして、新たに開発したナチュラル ヴォイス ヨガの呼吸法などを身につけていきますが、これらの、心や身体を変えよりよく生きるための呼吸を体得するための方法は、沖ヨガの哲学と実践法がベースにあってこそ生み出すことができ、また体得することが出来るようになります。そして、それらを生み出す力の源泉になる野口体操やその他のメソッド、各種ボディワークなども最大限生かし、まずは自分が快い体の使い方、自分を変えていく呼吸の方法、快い声の出し方を身につけ、そして他の人の声の聞き方を学び、指導する方法を学びます。
 誰もが一生をかけて取り組むことのできるナチュラル ヴォイス ヨガですが、声を使う仕事や趣味を持つ人には特に興味を持ちやすく、仕事にも直接生かすことができます。
(指導:木村周平)

ナチュラル ヴォイス ヨガ 呼吸法 指導者養成

 人間本来の呼吸に立ち返った新しい呼吸理論を基に、そこから生まれる呼吸法によって本来の心身を取り戻す。そして声を呼吸のバロメータとしてより精妙な呼吸、深く豊かな呼吸を取り戻します。もちろん己の心と向きあい、身体と向き合うということなしに呼吸だけを変えていくことはできません。ヨガの三密を学び、まずは自分が深い呼吸を手に入れ、他の人にも伝えることのできる指導者を養成します。
 ナチュラル ヴォイス ヨガの呼吸法に特化した、受け入れられやすいヨガの一つの形態です。

ナチュラル ヴォイス ヨガ 呼吸法 指導員

 本気でやる方が時間をかけてしっかり自分の身につけたことを他の人に伝えていただく、という指導員養成なので促成栽培のやり方はしておらず、期間や費用の設定はありません。ZOOMレッスンも含め、できるだけ多く個人指導やセミナーを受講し、私たちが持っているはずの本来の呼吸を体験把握して身につけてください。

 呼吸法の指導員として認定された方は現在下記4名だけです。
指導員志望であるかないかに関らず、取り組み方と体得の程度によって指導員認定(認定費用不要)をしますが、本人の希望があれば名前の公開はしません。
関東や他の地域でも取り組んでおられる方が早く良い呼吸を自分のものにされることを願っています。

ナチュラル ヴォイス ヨガ 呼吸法 指導員
木村采佳  大阪市淀川区
相良洋子  愛知県安城市
高橋三智世 大阪府河内長野市
新美成果  愛知県半田市

指導員への問い合わせは、このサイトの《問合せ》のページをお使いください。

采佳ヨガ指導者養成

自身の身体を調えるヨガ、自身の身体の調整をする整体、そして他と呼吸を合わせ自他を生かすヨガを学ぶ。
生理解剖の基礎、特に骨格、筋肉の働きや関連、ヨガ食の原理原則を学ぶ。
知覚器官(五感)の働きを高め、真我に通じる道創りを学ぶ。
脳育(脳の機能を高める)姿育(均整のとれた姿態づくり)体育(健康な身体作り)の方法を学び指導力を身に付ける。
知育(哲学的に真理を求める)徳育(宗教的に真理を求める)を共に学ぶ。
《自分が自分の主人公になる》という自己コントロール出来る生き方を追求。
共に学び、活かしあうことの出来る指導者の育成を目指す。
(指導:木村采佳)

沖ヨガを学びたい方

 総合ヨガ(ラジャヨガ・ハタヨガ・カルマヨガ・・・etc、ヨガの科学性・哲学性・宗教性)、生活ヨガの実践、各種ポーズの正しい行い方・強化法・修正法・冥想法などを沖先生の著書に沿って学びます。
 ただし、沖ヨガには形がありません、沖先生の目指しておられたところを目指し、沖先生の願いを自分の願いとして育ち育てることが沖ヨガを実践するということです。

すでに指導に携わっている方

 ヨガのインストラクターをしているけれど、多くのクラスをこなさないと・・・、足や腰など不調を抱えている・・・、もっと深くヨガを学びたい、という方が多く訪ねて来られます。

 体がいくら柔らかくても、それらしいポーズができても正しい体の使い方を学ばないと体を壊すだけです。正しくヨガを学び、正しく実践することが、自分自身のためになり、指導者としての能力も高めます。

指導者の条件

 体が柔らかくなければできない? 声がよく出なければできない? 
 などということはありません、ヨガはただの技術ではなく、究極の喜びを感じて生きるための、全人類のための全人生の指針です。
 ヨガが何千年もの間伝えられてきた意味をかみしめて伝統的なヨガを学び、他を否定せず全てを肯定する、本当の意味でのヨガを学び体得していく意志と姿勢をもち、現代にマッチした方法、自分に合った良い方法も取り入れて体得し、そこで得た喜びを他者にも分け合う心をもつこと。これが指導者の条件です。

 体が柔らかいから、かっこいいから、簡単になれて収入が得られるから、とインストラクターになっても、それは《ヨガもどき》であって《ヨガ》とはいえません。

本物の指導者を目指す

 ポーズが良くできるとか、すごい声が出るとかは二の次です。“ポーズができればヨガの指導者” ではありません。自己を変革し、喜んで生きいきと生きる能力を高め、与えられた人生を活かし、共存共栄の姿勢でいかに他と喜び暮らすかということを求め、そのためにはどんな生き方、どんな心や体の使い方をすればいいのか、それを求め自ら実証し、喜びに満ちた人生を歩もうとするのが、本来のヨガの姿です。

 こんな姿勢で生きようとすること、その達成の如何にかかわらず、常にその方向を向いて生きること、これがヨガをするということであり、本来のヨガの姿です。年齢に関らず、これからの人生をこのように歩みたいという人にとってこそ、本物のヨガ指導者を目指す意味があります。
 毎日を真摯に生きることが大切なのは言うまでもありませんが、間違った方向性で努力をし続けているとしたらこんなにもったいないことはありません。生命の働きをみつめ、それに逆らわず、自分も他も活かす。そんな生き方を自ら発見し、自分に課し、進化し続ける。ヨガはそんな生き方ができるような道筋と方法を説いています。

 ファッションやスタイルを求めること、それはそれでよいのですが、それだけではヨガにはなりません。体が柔らかいから、かっこいいから、お金を払って認定書をもらったから・・・、これではヨガの指導者とはいえません。
 でも、巷には促成栽培のヨガインストラクターがあふれています。

 ヨガの指導者になるということはどういうことでしょう。なにかを求めたり、問題解決をしたいと、門をたたいてきた方が、体や心の状態を自分でケアする能力を身につけ、自分らしさを取り戻し、自分の使命に気づき、活き活きと生きることができるようになる。そんな生き方ができるためのお手伝いをするということです。ですから、心と体の秘密を少しずつではあっても、まずは自分が体験・体得する。そして自分のものにする。小さいことであっても、自分が体得したことだけが自分のものであり、読んだり聞いたり教わったりしたことはあくまで知識でしかありません。どんなことも自分のものにするまで実践し、自分のものにしたことを伝えるのです。本来のヨガはお金儲けとはなじみません。3ヵ月コースなどで習得できるわけがありません。

指導者養成に関心・希望のある方

 セミナーや個人レッスンを受講している方、ヨガ・声・歌・演劇などを学んでいる方、自分も指導をしたいと考えるようになったら、相談してください。現在は大阪だけでセミナーと指導者養成をしています。個人指導を受けた方はZOOMのセミナーや個人指導の受講ができます。促成栽培はできないので、期間は限定しません

学ぶこと

 ヨガの基本的な思想と理論、そして総合ヨガの実践方法、基本的なポーズや呼吸法・食事法・座法・冥想法、沖ヨガの特徴、生活ヨガの実践法、など。

 楽で気持ちの良い声を見つけ、その声を意識的に出せるようにする。ヨガのポーズなど体の動きと声の関連性を理解し、声を、呼吸と体の使い方のバロメータとして駆使できるようにする。母音メソッドや各種ボディワークの意味とやり方をマスターする。他の人の声を聴き、どこがネックになっているか、その人の体の使い方や呼吸を把握する。

 などなど、やること、やりたいことはたくさんあります。関心・希望のある方はお問合せください。ゆっくりとお話をしましょう。

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