声は呼吸のエネルギーが音に変換されたものです。声がよくなるような良い呼吸のしかたを身につけることが人生の全てを変えます。
呼吸という言葉には二つの意味があります。一つは、私たちが毎日一時も休むことなく吸ったり吐いたりしている呼吸のことです。もう一つの呼吸の意味は、心の状態や体の使い方まで含めたその人のその時の在り方を指します。阿吽の呼吸とか、呼吸を調えて事に当たる、などという時にはこちらの意味合いです。
深く力のこもった呼吸ができる状態の時、心も身体も調い、声についても深く豊かな声が出やすくなっています。呼吸法を行うと、酸素が多く取り入れられ、自律神経が調い、・・・などの効果がうたわれますが、なによりも大切なことは、意識的に呼吸の形を変え、安定した体、調った心の状態に導くことです。
まずは全身を使った腹圧の高い呼吸を身につけることが必要です。そして自分のエネルギーを込めた呼吸をうまく声に変換するためには、声に対するイメージとそれについていける体の使い方が大切です。これらを同時に身につけるための声と呼吸のボディワーク、母音メソッドをおぼえますが、ナチュラル・ヴォイス・ヨガでは様々な呼吸法を実践し、呼吸のコントロール力を身につけます。
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