呼吸について
呼吸という言葉は息を吸ったり吐いたりということを意味しています。しかし、辞書を見ると、物事を行う微妙なコツ。調子。要領。という意味も書かれています。
ヨガを含め、心や体を意識して使う他の芸術や○○道といわれる芸道や武道においては、吸う吐くだけではない別の意味を込めて呼吸という言葉を使います。
呼吸が乱れるとか呼吸が調うというときには、体も心も一体のその人全体の状態を指しています。そして呼吸をつかむ、呼吸を会得する。という表現があり、呼吸をとても大切なものとしています。それは呼吸をコントロールすることが心と体のコントロールの鍵だからです。
呼吸は無意識にやっているが、意識的にやることもできる。無意識的に呼吸している時、その呼吸は潜在意識の働きに支配されている。また、意識状態は呼吸の形として表れているし、心の状態、体の状態としても表れている。そのため、意識的に呼吸の形を変えると、それまでただ無意識に支配されていた意識の状態を変化させることになる。このとき、心も体も変化するのです。
呼吸をコントロールすれば心のコントロールができるということです。これは体についても同じことが言えます。また、体を変化させれば呼吸が変わり、心が変化すれば呼吸が変わるということでもあり、どこから入ってもこの三者を変えていくことができます。
これがヨガの三密であり、ヨガをやっていくための大切なポイントです。
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