沖ヨガ

沖ヨガ_1

沖正弘師の説いたヨガ

 沖正弘師(1919-1985年没)は若い時にヨガに出合い、それからの広い体験と、徹底した求道生活によって、真の生き方を把握し、それを現代に即応したヨガとして分かりやすく説き、現代のヨガブームを生み出す先駆けになりました。
 精力的な講演活動、執筆活動、そして国内外から沖ヨガ道場にやってくる人たちへの指導をされ、自らも正しいヨガの普及のために頻繁に国外に出かけ、病人や心の悩みを抱える人たち、健康を求める人、ヨガの哲学を求める人、芸術家や武道家、サラリーマンや経営者たち、およそあらゆるジャンルの人たちに対して、

 「総合ヨガ」「生活ヨガ」を行じなさい感謝・懺悔・下座・奉仕・愛行の心を実践しなさいと、一人一人に気を配る指導を続けておられました。

そして世界中にその科学性、哲学性、宗教性を伝え、多くの信奉者 -沖ヨガの実践者-を残しました。

著書には心の問題の具体的な解決法や健康のためのノウハウも多くありますが、その実践の場の沖ヨガ道場では、いつも根本的な原則を繰り返し話され、その体得を目指す行法が行われていました。

沖先生の言葉

人間はどのように生きるべきか、
本当の生き方を求めるための根本的な原則を強く説かれました。

生き方の指針

《生命即神 - 生命(いのち)が神だ。生命は間違わない、うそをつかない》

《生命に聴きなさい》

《生命の声は気分である》

《こだわるな、とらわれるな、引っかかるな》

《出して出して出し切って生きろ、出し惜しみをするな》

《全力発揮で生きろ》

《背水の陣で生きろ》

《全てのことを科学的、哲学的、宗教的に観なければ本当のことはわからない》

心の指針

《ご恩返しの生活をせよ》

《感謝 懺悔 下座 奉仕 これができたら超能力だ。おれは40年やっているがまだ難しい》
   (晩年にはこれに《愛行》を加え、心と生き方の指針を説かれました。)

《積極心を養え、積極心とは物事の良い面を見る、良い解釈をする心のことだ》

《良い解釈をする練習をせよ》

《お前たちは悪い面を見て、悪いように解釈する練習ばかりする専門家だ》

宗教的指針

《宗教とは人間が生きるための根本の教えのことだ》

《ヨガは沙門系の密教である。密教とは体験したことのみを自分のものとする教えのこと》

《心・体・呼吸、これがヨガの三密だ》

《一人一人が自分の悟りを得なければ救われることはない》

《救われるには救われる資格を身につけよ》

《自業自得》

《百人百様、一人一宗》

《釈迦、イエス、ガンジーはヨガの行者だ》

《仏教と釈迦の教えは別もの、キリスト教とイエスの教えは別もの》

《冥想とは広く深く感じること》

《冥想の呼吸は笑いの呼吸を長~く引き延ばしたものだ》

《感知力を高めよ》

《悟りとは、ちょうど良い時に、ちょうど良いことを、ちょうど良いだけできること》

考え方の指針

《信じるな、疑うな、確かめよ》

《俺の言うことも信じるな、疑うな、実践して確かめよ》

《人の頭を借りるな、自分で体験し自分で考えよ》

《俺の教えたことをそのまま伝えるな》

《人まねは泥棒だ、実践・体験して自分のものにしたものだけを伝えよ》

《世界は「弱肉強食」ではない、「共存共栄」だ》

身体の使い方

《諸道諸芸のコツは呼吸にあり》

《丹田を中心に動作せよ》

《顎を引け、肩を下げ、肩甲骨をしめ、肛門をしめよ、足の親指に力を込めよ》

《吐く息に力を込めよ》

生活と行動の指針

《バランスをとりなさい、ヨガとはバランスのことだ》

《食べたら出す(エネルギーを他のために使う・不要物を排泄する)》

《エネルギーも知識も自分に取り入れただけ出す、もらったら与える》

《積極心を養え、積極的に生きろ、積極心というのは物事の良い面を見て良い解釈をする心のことだ》

《お前らはなんでも悪い面ばかり見て悪いように解釈をする専門家だ。良い解釈をする練習をせよ》

《おまえらはもらうことばかり考えている》

《毒を薬に変えよ、敵を味方にせよ》

《体験を増やせ》

《適応力を高めよ》

《病気で死ぬんじゃない、病気をしてもしても追いつかなくて死ぬんだ》

《食欲不振を大切にせよ》

《空腹を楽しめ》

《少食・少眠・多動・多考》

 《少食・少眠》の意味は、食べ過ぎずに自分の必要量を食べていれば、深く眠ることができるから、少ない眠りで十分に疲れが取れ、毎朝、「今日もやるぞ」と元気に目覚めることができるということです。

《多動・多考》は、持つエネルギーを使い切りなさいということです。エネルギーを使いきって寝れば眠りが深く、やはり少眠で元気になる。少眠になるほど体が柔らかくなり、呼吸が深くなる。呼吸が深くなると心が和らぐ・・・と、良い循環が生まれる。

 などなど、正しい生き方を求め続けて生きることを、ヨガを学びに来た人たちに説き、また求められました。

 まだまだ多くの実践的な教えがあります。沖先生の著書を読むならまずは文庫本の「ヨガの喜び」を読むことをお勧めします。流行(はやり)のヨガやデジタル出版などの影響で絶版になった著書も多くありますが、図書館や古本で探して読んで見てください。

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