2017.05.05
”本当の自分と出会う ナチュラル ヴォイス ヨガ” を出版してから5年以上経ち、呼吸法や体操法、そして声を変えていくためのノウハウは進化・変化をしているが、その根本のところは全く変わっていない。
ちょっと気になるところがあって自著を読み返してみた。ヴォイス トレーニングに対する考え方の大切なところが最後の方の「上達編」p253~p273にまとめてありますが、ここを多くの方に読んで理解していただきたいと思います。このサイトでそのまま公開するので読んでください。
その前に以下を読んでから上達編(ちょっと長いです)に入ってください。
ヨガや声を真剣に学びたい方、そして指導者の方々へ
自分の中にある「喜びを感じる能力、生み出す能力」をみずから発揮できるように絶えず求め続けること、それがヨガをするということです。
生きる作業をすべてその目的に向けてこそ本物の実を結ぶことが出来る。その作業も実もヨガと呼んでいる。声に限らず全ての生活で作業の中で、自身の中の喜びを感じることができるような生き方に向けて鋭意努力を重ね続ける。これがヨガをやるということです。
自分の得た成果が生きる喜びを引っ張り出すのではありません。ただ声がよく出るようになったとして、それが何になるでしょう。行為そのものが自分の生命を輝かせないとしたら、その行為に意味はありません。生きる喜びがその行為に伴っていてこそ生き甲斐といえます。そしてその喜びは元々自分の中にあったものです。
何かを得たとしても、それそのものが自分の人生の真の喜びに寄与することはsりません。真の喜びは人からもらったり買ったりすることが出来ず、いくら多くの金を手に入れてもどうにもなりません。ましてや強奪などしようのないものです。自ら汗をし、他に喜びを与えたときに得られるものだからです。
その喜びはそう簡単には手に入らないかもしれない。でも、その喜びが得られないなら、人生はただ生きてただ朽ち果てるだけのことでしかなく、そんな生き方に価値を見出すことは出来ません。私はいつも自分にこのことを言い聞かせ確認をしています。
ヨガや声という素晴らしい題材を与えられたことを簡単に済ませてしまわずに、生きる根本を見つけ自分のものにするという、本来のヨガの教えを生かすことに使い、一生をかけて本物を探し手にするための題材に使って欲しいと念願します。
自分の声がよく出るからといってヴォイス トレーナーが出来るわけではありません。体が柔らかいからヨガの講師ではありません。自らが、ヨガの提示する喜びの生き方を求めて共に進もうする人がヨガの生徒であり先生です。
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