2015.08.18
8月初旬、馬篭と妻籠を案内して頂き楽しい旅をしました。
男滝 女滝
途中、賤母(しずも)という道の駅の敷地内にこの小さな美術館がありました。
東山魁夷氏が風景画家の道を歩む決意をしたきっかけの旅路が此処だったそうです。
館内パンフレットに「木曽へのメッセージ」という東山氏本人のメッセージが書いてあり、青年になったばかりの時期にこの土地の人々と自然に触れ大きな人生の開眼であり、自然の発見であった。と書かれています。
旅は非日常であるがために感性もどこか澄んでいて、色々な発見や気づきの場であることが多く色々な意味でのリセット可能なチャンスだったりすると感じます。
今回は東山魁夷氏の作品をみて今まで大きな美術館で観てきた感じよりもより身近で温かい感じがしたのは場の気だったのかな?という気がします。
東山氏が此処で風景画家への道を決めたというのは確かに、と思える素晴らしい自然に恵まれた場所でした。四方を山に囲まれて、「守られているようだ」と案内してくれた友人は言いました。
御嶽さんは噴火しましたが、山のエネルギーはすごいと感じました。
日本中あちこち身近な自然が壊されている昨今壊してはならない自然だと思います。
今回旅した中津川もリニアの工事で自然破壊が進むことが残念です。
山を触れば生態系が壊されます。人間の都合で壊した自然、自然に組み込まれている動物たち、それを殺すために張り巡らされる電気柵。
自分の利の為には、自分に都合の悪い事には相手を殺してでもという、浅ましさが、電気柵で人が死んでしまうという事故を引き起こしたのですね。
★この事故は、鹿を殺すために張り巡らされた電気柵で、鹿をおびき寄せるためのアジサイだったと聞いてショックを受けました。アジサイの新芽は鹿の好物で鹿を殺せば3万円の報奨金が出るそうです。
鹿が何故出て来るのかを考えず邪魔者は消せ方式なんですね~。
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