もとはこちら(平井先生)

人は 想ったことを想われ 言ったことを言われ したことを されます

(2004/5/1 和気愛会第62号掲載 平井謙次先生講和)

 人間には3つのレベルの行為行動があります。

   心で想う

   口に出して言う

   身体を動かして行動する

 さて自然の理法のなかに「因果応報」という言葉があります。  

 たとえばAさんが人の悪口を言ったとします。すると人の悪口を言った分だけ人から悪口を言われる因子が増えたということになります。そしてその行為を続ければ続けるほど、人から悪口をいわれる資格、因子が増すばかりなのです。

 悪口を言われる因子の増したAさんは、実際に人から悪口を言われはじめます。すると言われた分だけ、自分が悪口を言われるという因子は減りますが、ここで何の反省もせず、悪口を言った人のことを悪く言うと、やはり悪口を言われる因子は増え続けることになるのです。こうなるとAさんは、悪口を言った言われたという世界から一歩も出られなくなります。

 しかしAさんが、自分の至らなさに気づき、心もちを変えることができれば、事態は変化します。たとえどんなに悪く言われようが、自分は決して人の悪口は言わない。いや、もっと積極的に、良いことを見つけだし、良いように良いように言おうと一大決心をし、実行したとします。人生の方向転換です。そうなると話は別です。

 どんなに悪口を言われようとも、絶対に悪口は言い返さない、むしろ良く言うわけですから、時間がたてばたつほど、だんだんに相手にも伝わり、自分を良く思ってくれ、良く言ってくれる人の悪口は、誰も言えなくなってくるものです。したがって、悪口を言われるという因子が目に見えて減っていき、かわりに良いことを言われるという因子はどんどん増えてくるのです。ですからだんだん悪口を言われなくなつてきて、そのことを自分でもはつきりと実感できるようになってきます。Aさんのように、短期間で方向転換したメリットが表れるという場合もあります。しかしその人がもともと、もっているマイナスの因子が多大である場合は、方向転換したからといってすぐに結果としては出てこない場合もあります。

 マイナスの因子が大きければ大きいほど、実感できるようになるまでにはかなりの時間がかかります。3年や4年やってもメリットがないといって、短絡的、インスタント的人間になって、やめてしまうのではなく、一生、いや十生くらいかけるつもりで方向転換をしてほしいものです。
 しかし本当は、良い方向に方向転換することにメリットを期待する必要はちっともないのです。

 自分で納得して方向転換をしたということ自体が、すでに大きなメリットだということに気がつくはずです。転換した瞬間から、今までとは違う心穏やかで平安な波動を発信するあなたがそこにいるはずですから。そのことが一番の褒美なのです。
 自己浄化するためには、人に悪口を言われても、良いことを言うお返しをさせてもらうという習慣をつけましょう。そうすれば、いつか必ず、ほのぼのとしたものを感じられる時期が到来することはまちがいありません。気長に根気よく実践し続けてください。

 この法則は因果律とも、因果応報の法則ともいわれる自然の法則です。
 ミクロ的にみれば肩すかしを食らったような錯覚におちいるときもあるかもしれませんが、マクロ的にみれば、決してまちがいはないのです。
 万人万物に共通です。万人万物に平等にこの法則は働き続けています。特別扱いや、へんな妥協などは一切許されないのです。

 ですから想われて悪いようなことは、自分が想わなければいいし、言われていやなことは、言わなければいいのです。またされて困ることは、人にしなければいいのです。
 そして想ってほしいこと、言ってほしいこと、してほしいと想うことを積極的に自分がすればいいのです。自然の摂理はいつも簡単明瞭です。

 では反対のことをすると、どうなるのでしょう。
 人から良いことを言われているにもかかわらず、自分は悪いことを言い続けていたとします。そうすると確実に相手からも良いことを言われることはなくなっていきます。
 そして今度は自分が言い続けたのとまったく同じように、まるでエコーのように、人から悪口を言われるようになります。そして自分は前にも増してさらに悪口を言い続け、その質もどんどん悪化し、不浄いっぱいの自分になりさがります。そしてやがては、ほかからどんなに援助を受けようと自立できず、もって生まれた得分も枯れ果てるという、まことにあわれな悲しい状態になります。これも天地自然の理法によるものです。

 重ねて言いますが、因果は絶対に逃げ隠れすることはできないのです。どんな場合も出した本人に返ってくるのです。要は相手が何を言おうと、どんなひどいことをしようと、言われるには言われるだけの、されるにはされるだけの理由や原因が自分にあるのです。相手は、身に不徳を積んでまでも、そのことをあなたに教えてくださっているのだということに気づくはずです。

 あなたの3つの行為。「想うこと」「言うこと」「すること」は、相手の行動によって変わるものではないのです。どんな場合でも常に正しいことを想い、正しいことを言い、正しいことをしさえすればいいのです。あなたの3つの行為が宇宙の理にかなったものであれば、まず真っ先にあなた自身が浄化され、それは周囲におよび、そして社会、宇宙をも浄化していくのです。

 自分を救うのは、結局のところ自分であり、自分を惑わすのも結局は自分なのです。自分が悟れば自分が救われ、自分が狂えば、宇宙までも悲しませるのです。

 あなたの想うこと、言うこと、することのすべて、つまりあなたの一挙手一投足が宇宙に向かっての発信です。

 良いものをどんどん出せば、めぐりめぐってあなたは必ず良いものを受信できるのです。

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