沖先生の思い出

沖先生の影響

(2014.03.02のBlogを転記しました)

 ウンコがたくさん出てすっきり。

 気持ちよかったなーとその形状を思い浮べたとき、ふと沖先生の言葉が浮かびました。

「大便は、たくさん食べれば太くなる」「糞は自分が気張って出すんだ」
それって、超アッタリマエのことだろー。 だけど、誰に何を教えようとして言われたのか、よくわからないけれど、その口調や表情と共にその言葉が、フト浮かび出てくる。

「朝の挨拶」「質疑応答」「講義」などなど、道場の中では、先生の話を聞く機会は毎日何回もありました。その、どの話しの中でも、誰か受講生の感想文や質問に応えているのでしょう、唐突に別な話題が湧いて出てくることがよくありました。
 誰がどんな質問していたのか、どういう場面の話なのか、よくわからないこともしばしば。でもなぜか、それらの話の断片が頭のどこかに組み込まれていて、考えても出て来ない言葉が、なにかのきっかけでポロリと出てきます。

 足繁く道場に通っていた30代、当時は腰が疲れると鼻の頭が赤くなるということがよくありました。最近は腸が調ってきたのかそのような状態になることはありませんが、当時は食べ過ぎ、便秘など腸の負担が大きくなってもやはり鼻の頭が赤くなっていました。ある時、沖先生の講義か質疑応答の最中、百人くらいの受講生が聞いているところで突然に「木村みたいに鼻の頭が赤いのは梅毒だ」と言われました。 え~っ 梅毒?! と一瞬ビックリしましたが、なぜか梅毒でない自信があり、どうしてそんなことを言われたのか、質問することもなくそのまま時が経ってしまいましたが、その言葉や他の話題がふと思い出される時があります。

 沖先生が亡くなってからそろそろ30年、私はといえば先生が亡くなった歳(66歳)を超えているというのに、いまだによくあることなのです。レッスンをしている最中に先生の言葉を思い出し、自分の言ったことを裏付けるかのように、沖先生もこんなことを言われていました…、と話すことがよくあります。

 でも何かというと沖先生の言葉が出てくるのは、今の自分にとっては手放しでは喜べません。生きるために大切な考え方がたくさんインプットされているのですから、素直に喜んで、シャンシャンでいいはずですが、いまだに沖先生に支配されているのか、いい加減に卒業しろよ、沖先生の言葉を借りなくても自分の言葉で言えるだろう、という気持ちも同時に起こるのです。

 采佳にいわせると、「あなたは、普段は人の影響はあまり受けないのにねー」「どうして沖先生なのかねー」ということになります。
 20歳台の初めに受けた強いインパクト、これがいまだに私の頭や行動を支配しているのかもしれません。自分の頭で考え自分の意志で行動しているつもりなのですが…

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