采佳のヨガしましょう

ヨガしましょう 2017

2017年 12月号

今年も、最終月になってしまいました。
年々一年が短くなっている感の強い最近ですが時間間隔が確かに年寄りになってきたかな?と思ってしまう日常です。話をしていても「この間、こんなことがあって」などという話題の「この間」がもう2年ぐらい前のことだったりすると改めてショックを受けてしまいます。
そんな我々でも、やはり師走は少しテンポを速めてすべき事をしておかなければと思いますが、呼吸はあくまでもゆったりと、焦らずに行きたいと思います。
先日、電車の中で話をしている二人のご婦人の声がうるさくて、気に障り長い事続く会話に結構イライラしてしまった事がありました。こんなことで影響されてはいけないと自分の呼吸を意識していて感じたのは、どうやらその方たちの呼吸が、息つく暇もないほど早く、攻撃的トーンでの大きな声の会話が、電車内に毒をまいていたようです。
自分では意識していなくても、生活する中で、他人に迷惑をかけてしまっている部分というのも確かにあります。携帯電話の電磁波もつらい人には辛いもの、臭いも様々,香害が言われる中、食べてきた物の匂いが体中から匂っていたり、香水や化粧品のきつい人、最近は洗剤やシャンプー剤臭の強い人、口臭や老人臭等、気を付けていても分からぬうちに迷惑をかけている事も沢山あります。私はアレルギーで、花粉や強い臭い、香料などでも咳が出てしまいます。電車内で咳が出てしまうと身が細ります。迷惑そうに白い目で見られ、マスクに「アレルギーです。」と書いておきたい気分になります。
しかし不特定多数の人と共有する場では、「認識ある過失」を最小限にすべき心配りが必要です。皆が気を付けあい、少しずつ譲り会う気持ちで場を共有すらなら、お互いが邪魔されずに快適な時間を過ごせるように思います。
あわただしい師走ですが、仏教の教えにある『無財の七施』を心がけて、ゆったりとした呼吸と心で過ごし新年を迎える準備をしたいと思います。
〇眼施(がんせ) 優しいまなざしで人に接する。
〇和顔施(わがんせ) 和やかな明るい顔で人に接する。
〇言辞施(ごんじせ) 優しい言葉をかける。
〇身施(しんせ) 身をもって布施する。
〇心施(しんせ) 心のそこから人を思いやる。
〇牀座施(しょうざせ)

   先輩やお年寄りに自分の席を譲る行為。

〇房舎施(ぼうじゃせ)

    困っている旅人に一夜の宿や休憩の場を提供する。

冷えが進むと体が乾きます。乾きの影響は頻尿、むくみ、鼻水、関節の痛み、胃のあれ、皮膚のかゆみ等、様々な形で現れます。乾きの症状が出る前に水分補給を心がけましょう。
身体が乾くと血流、リンパの流れが悪くなり新陳代謝も低下します。手首、足首は腰と頭に繋がっています。足首の冷えは卵巣や子宮など骨盤の働きに直結しています。腕や手首、手指の状態は頭の血行に影響します。手首、足首などをよく回し締めておきましょう。

2017年 11月号

 台風一過の日本列島。皆様のお住いの地域は問題なかったでしょうか?
 大阪では台風最中の選挙の投票日でした。台風のせいで投票率が低いとの報道でしたが、違うでしょう。
 国民が何の期待感をも持てない程に権力者のやりたい  放題の政治に関心が無くなっている人が多いのではないかと私は思います。すでに、報道機関をも掌握してしまった安倍さんのやりたい事が何か?お友達を大事にし、悪事がばれそうになると解散総選挙。という方向にもっていく権力者。その権力を国民の命や生活を脅かす方向に振りかざされない事を祈ります。
 麻生さんが云うとおり、北朝鮮を巧く利用出来た選挙でした。 もう一つ麻生さんが言っているのが「ドイツのワイマール憲法もいつの間にかナチス憲法に変わっていた。誰も気が付かなかった。あの手口に学んだらどうかね」発言です。
 誰も気が付かない手法で憲法を変えられては大変です。 本当に大事な選挙だったのにこれからどういう方向へ進む 日本なのかとても心配な10月の終わり。
 なぜ「ヨガしましょう」に政治的な事を云々するのかと思ってしまいますが、「より良く生きる」という事が脅かされる事が何より嫌な事だからです。
 色々な場面で、経済にイノチを売り渡すが如く扱われ、  人間そのものが経済という名の元で奴隷にされてしまう事が ヨガで云う「生かし合い」の精神に合わないのです。
テレビで中国の山岳民族の人達が、自然の中で助け合いながら生きている様を見ました。学校へ行く為に下の村で 生活する子供は経済活動に組み込まれ、自分達の村をも 豊かにしたいと思い、経済活動を村に持ち込もうとします。今充分に満足して助け合いながら生活している村人たちの  中に経済活動を持ち込めば人間関係が破壊される事を危惧する親の思い。複雑な思いの交錯を考えました。
 何が大事なのか見失わずに「足るを知り」生きるならば、どんなに満ち足りた生き方が出来るだろうと思います。しかし 人間は欲深いのです。動物たちのように命を繋ぐための食だけでは満足できないのです。満たされてももっと良いものがあるとどこまでも追い求め際限がないのです。その欲深さが、いろいろな文明を生んだにせよ、一度立ち止まり、何のために食べ寝て命をどう生かしているのか考え感じたならば、自ずと 自己コントロール力ができ、より豊かな気分で暮らせるのではないでしょうか。それがヨガの「生かしあい。活かしあい」に通じる道かと思います。
 日々寒さに向かう11月は脳梗塞を起こす人が増える時期と毎年書いています。冷えと乾きによる水分不足が体液循環に影響します。「流れ」をスムーズにする為の水分摂取に気をつけましょう。我々の身体は管を、筋肉や骨が支えているように作られています。管理とは管を整(理)えるという事ともいえるようです。血管、気管、消化管、尿管、リンパ管、神経管などの流れが阻害されることで、各臓器がうまく働けなくなるのです。管の流れをスムーズにするには、筋肉の弾力が必要です。

2017年 10月号

 風が秋を知らせてくれ空を見ると、雲も夕焼けもアキ―という感じで何となく感性を刺激してくれます。さすがに芸術の秋とばかりに音楽会やさまざまの公演のお知らせが入ってきます。初演から32年9000回以上公演している「cats」この秋漸く観に行きます。「メモリー」をなま歌で聞くのが楽しみです。
 観たい、行きたい、体験してみたい、を保留にしていることが沢山あります。<cats>も長年保留にしていたことの一つ。 保留にしている間に諦めてしまうものや、時間制限ありで叶わぬものが多々ありそんな事を思い浮かべてみるとご縁の中で体験させていただいている事の多くは、「そんなことを想ったことがある」と気が付くことがあると感じます。きっと潜在意識の中に入り、どこかの棚に整理されていたものが何かのきっかけで顕在化してきているのかなと思います。思考することが一番にあり,そこから縁が行動を引き寄せるのでしょうか? 人生何が起こるかわからない、思ってもいなかったことが起こったという言い方を聞きますが、原因あっての結果だとしたら、原因は自分の思考の中にあるのかもしれません。そう考えると自分が頭の中で作りだすことを全てポジティブ発想にしたならばきっといい縁を引き寄せられるのだろうと思います。
 9月の上旬、奈良の山道を歩いていて遠くの空に見た彩雲が綺麗でした。彩雲の中に見る太陽の光が我々の命の働きに通じると思うから美しいのかもしれません。
 年を取ってくると健康力が衰え病気になると考える人が多くいます。医者にも加齢ですからと云われますが、病気は年のせいでなるのではありません。
 確かに跳ぶ、走るなどの筋力に依存する運動能力は年齢とともに低下するのはやむをえませんが、心身の柔軟性や可動性、感覚といったものは年令に関係なく衰えないで育てる事が出来ます。筋力に頼らず骨の力で本来の動きや自然な力が発揮されます。武道や踊りの世界では高齢になるほど技が冴え、品格が出てより美しい心身の使い方が出来ます。美は変化と安定の調和の中に生まれます。

 感覚が最も冴えわたるこの時期に、万物が結実し、種の保存のために生命力を種の中に収める時期に、我々も内なる命の声に耳をかたむけ、心身の在り方、生活の仕方、生き方の変化と安定の調和を図ってみませんか。
 朝夕の温度差が体に冷えを感じさせます。腰の弾力をつけ骨盤、足首を締め冷え対策を取りましょう。朝の足湯、上頸の温湿布などで頭の血行を整え自律神経のバランスを取りましょう。
 秋の身体の調整点は腎臓、側腹、股関節、足首です。

2017年 9月号

「旗」
旗振るな 旗振らすな 旗伏よ 旗たため
社旗も 校旗も 国々の旗も 国策なる旗も 運動という名の旗も
ひとみなひとり ひとりには ひとつの命
走る雲 冴える月 こぼれる星 奏でる虫 みなひとり ひとつの輝き
夜の白さ 杉の青さ 肚の黒さ 愛の軽さ みなひとり ひとつの光
狂い 狂え 狂わん 狂わず
みなひとり ひとつの世界 さまざまに 果てなき世界
山ねぼけ 湖
うみ
しらけ 森かげり 人は老ゆ
生きるには 旗要らず 旗振るな 旗振らすな 旗伏よ 旗たため
限りある命のために
城山三郎氏の「旗」という詩です。戦時中の御旗の下にと旗を
振ったものへの嫌悪とそれに振り回された自分への悔いを込めて
創ったとされる詩です。
旗を振らされる事に気が付かず「みんなが」という言葉に、「多数決」
という手法に、いかにもそれが「民主主義」であるかのように「見せら
れる旗」を振らされている社会のありように違和感を感じている私に
は深く響く詩です。終戦記念日に改めて読んでみました。
「個」が大事にされ、認め合う。「個」の集合が、活かしあうひとつの世
界です。
ひとつひとつの命の大事さを大切にしあう世界。人間だけではなく
他の一切の命が活かしあえる世界、それがヨガの目指す「愛」の世
界です。「愛とは正しく生きることに協力することであります」では正し
いとはどういうことか、全ての命を損なわない行いを学ぶことがヨガで
学ぶことだと思います。
汗の量が減るころからは、汗の内向現象(身体が重い、だるい、こわ
ばる、鼻水、鼻つまり、喉、耳の痛み下痢、ぎっくり腰、足がつる
等々)が起こります。又風邪症状が出て肺や喉、鼻から毒素を外に
出します。汗の処理をしっかりし、風呂に入り体調整をしておきましょ
う。朝の足湯も有効です。
秋の気配がしてくるころには身体が捻じれて締まってきます。ねじり
の運動で弾力をつけておきます。

2017年 8月号

「正義と正義がボクシングしている。観戦者はこっちが正義、いやいやこっちが正義!とばかりに応援しているが、どちらにせよ、ボクシング自体見たくない人の層が一定数居るという事。」

「自由も権利も、民主主義もブン取られようとしているときに、自由も権利も民主主義も別にほしいと思っていませんからという人たちも一定数居る?」ということ。

「リンカーンがどんなに自由を勝ち取れと云って闘っても、南部の奴隷の人たちには、今の生活が壊れることを嫌がった層も一定数居たように映画では描かれている」

さてどの一定数に焦点を当てて物を言えばいいのか考えさせられたひと月でした。

 「共謀罪で引っ張られる危険があるから、共謀罪には触れない方が良い」というご意見をいただき、考えさせられました。もしかしたら会報を受け取る側にも迷惑が及ぶかもしれないというところまで心配するなら、会報いらない人言ってくださいというしかないのか?

 私は「共謀罪反対」なのだから委縮させられたら思うつぼだと思うので、自分が理不尽と思う事は言い続けるしかないと結論をだしました。でも戦い自体、嫌いな人は確かにいるし、私も戦いは好きではないので、不快にならない表現法も学習しなければと思います。その中で事実を「戦う」という姿勢ではなくこうありたいという「願い」を諦めず出し続けていけたらと思います。

 「南無妙法蓮華経」という言葉は非常に尊い言葉でインドの“サッタリマ・クンダリカ“ という言葉の訳なのです。

 この意味は「私も生きます。あなたも生きて下さい。私もあなたも尊いのです。私も喜びましょう。あなたも喜んでください。私もあなたも幸福になりましょう。お互い協力しあって助け合いましょう。」という意味で、これを南無妙法蓮華経というのです。

 と沖先生の「真の冥想行法」で勉強させていただきました。

 “サッタリマ・クンダリカ”の生き方をすることがヨガをするという事で「生かしあい」の精神を全うしたいという「願い」です。その願いを壊す可能性のあることには、原発であれ、被災者置き去りであれ、自然破壊であれ、憲法改悪であれ反対!を言い続けることが私のヨガだと認識しました。

 8月夏本番です。熱中症も怖いですが、クーラー病も気を付けないと自律神経を狂わせる原因になります。足首が弛み過ぎると体がだるくなります、足の冷えは腎臓を壊す原因になります。腎が疲れると体内毒素が停滞し汚れた血液が全身を廻り心臓に負担がかかります。

 心臓異常の裏には腎臓異常があると考えるべきです。

 夏は血液の流れがスムーズにいられるよう水分量、食べ過ぎに気を配り、血液状態を整えましょう。足をよく使う事も血行を整える必須条件です。

2017年 7月号

 活き活きと生きている状態。腹が充実して柔らかく膨らみ、背骨にスッキリと天地を貫く中心軸が通り、筋肉と骨がハッキリと分離し、身体中風通しの良い状態。こんな状態を作るべくアーサナをし、呼吸法をし、心のあり方を学び、教室ヨガをさせて頂いていますが、それでも日々の生活の中で、感性を鈍らせてしまっていると感じたのは、山の中で、草木の匂いを嗅ぎ思いきり息を吸いいれた時でした。

 身体の中を風が通り抜ける感覚。実に爽やかな気分と身体の状態でした。何もせずとも身体が勝手に整っている状態がつくられ、植物達との共生感が理屈抜きに感じられ、昔タモさん(霊能者と言われていた方)が木々と話をしておられた場に一緒にいて感じた自然との共生感が蘇りました。私達はこんなにも沢山自然の恩恵を受けて生かさせて頂いていると、身に沁みた一瞬でした。

 いよいよ本格的な夏の到来に向けて、自身の自然体を整え感性を鈍らせず、開放された季節を楽しみましょう。この時期の身体の調整点は、呼吸力と行動力の中枢腰椎5番が大事になります。脚をよく使い、5番に力がこもり、腹が充実する使い方を心がけましょう。

 采佳ヨガでは、脚の裏筋肉、坐骨周辺を弛め、
腰椎、2.3.5 
頸椎2.7.
胸椎全体(3.4.5.6.7.9.10)を整えて行きます。

2017年 6月号

 留まりがちな日常「止まっている」ことに安心しがちな生活。少し意識の変換、少しの行動、そうすれば「歩きだせる」のだから『止』に『少し』足して『歩き』続けていたい。

 そんな思いを共有するかのような友人が訪ねてくれ、あちこち遊びまわりました。
一応案内するという事で、私の知っている所ばかりを歩いたわけですが、知っているはずの景色も、普段の行動パターンの中での景色とは違って見えるのが面白い発見でした。

 40年以上も前の友達。その間で会ったのは4~5回位。それぞれの人生の中で異なる生活、体験を積み上げてきた者同士でも会えばその瞬間から、40年前に戻れるというのが嬉しい人間関係です。そして共通認識としては、動けるうちにどこにでも行っておこう、何でもしておこう、いつまでも動いていようということです。当たり前のことのようですが、段々に行動が何らかの都合で規制されることも熟知したお年頃の我々にとっては、動き続けるという事の値打ちは大きなことです。

 先日観た映画の中で「生きる権利を主張するのではなく生きている恩寵を感じるのだ」という言葉を聞いて「生かさせていただいているイノチを活かしきる」という事の大切さを感じました。恩寵を感じるからこその感謝心です。そこから「感謝、懺悔、下座、奉仕、愛行」まさにヨガの教えそのものが導き出されます。

 さて、そろそろ梅雨時です。
 湿度が高くなると体の水循環が滞り、排せつ系に負担がかかります。排泄系は皮膚呼吸を妨げ呼吸器系にも影響を与え、身体が重だるく感じます、神経系統の痛みなどもこの時期に起こりやすい症状です。 汗をしっかり出せる身体作りをし、汗の内向を防ぎましょう。汗を出せば、筋肉は緩みます。痛みなどは筋肉が固まり、血流が悪く、体液の滞りが原因になります。

 同化、循環、排せつという身体の3大要素のうち、排泄、循環がうまくいかない時は、同化もままなりませんから、入れないという事も一つの選択です。

 采佳ヨガでは、排せつ系を整え、肋骨の引き上げ、丹田力強化、汗の出せる身体作りが中心になります。

同化  消化器が代表、目耳鼻舌などの感覚器官も外界
     からの刺激に反応し外界の環境に自分を同化さ
     せる。
循環  心臓、肺は循環系の主なる臓器、肺は排泄作用
     もあり腸と関係が深く腸の働きが悪くなると呼
     吸器が過剰に働き過ぎ機能が低下する
排せつ 大腸、腎臓、膀胱、生殖器・肋骨の可動性に
     大きく影響される。
丹田(肚)は、同化、循環、排せつの中枢

2017年 5月号

 「目に青葉、山ほととぎす、初鰹」季語が勢揃いの句ですが、本当にこの時期の青葉は素晴らしいです。柔らかく優しい色合いが気持ちをほっとさせてくれる。そんな若葉の時が好きな季節です。生命力に満ち満ちて、そのエネルギーが私たちの身体が一番活性化する時期の生命の働きと共振するのでしょう。

 活動力の旺盛なこの時期に小旅行をしました。旅行中はよく歩くので元気になります。

 スマホが勝手に計算した情報によれば、一日約13000歩弱、距離6.5km、上った階数18階と表示されていました。歩いていない時は乗り物移動、それが2日続くと帰りはさすがに疲れた感がありましたが、気が変わり、血流が整うせいか元気が発揚されます。

 身体は左右には拮抗関係があり、左手右足は血液が上に誘導され、右手左足は血液が下に誘導されます。なので、歩くという動作は、まさに右足が出るときは左手が振られ、左足が出るときは右手というようにとてもバランスのとれた動きをしている訳で血流が整うのです。

 ウォーキングが万病予防と言われる意味が分かります。病気の予防は血液の浄化と血流を整えることです。
しかし、癖づいた歩き方をしていると膝を痛めたり、長く歩くと腰が痛くなったりすることがあります。それは、捻じれが原因のことが多いので歩幅を意識的に変えてみたり、後ろ歩きをしてみると改善されます。

 因みに、膝が曲がって伸びにくい場合は静脈系、伸びて曲げにくい場合は動脈系に問題があり、静脈系は右足、動脈系は左足で調整します。

 采佳ヨガクラスでは、側腹の左右差を整え前後の動きが中心になります。胸を開き呼吸力を高めます。

2017年 4月号

 三寒四温と思えない程の寒さが続いた三月でしたが、やはり季節はちゃんと巡り、何時もと同じようなタイミングで桜が咲き始め、同じような時期に草花や山菜が芽吹き自然の循環の中で生かされている生命の力強さ、賢さに畏敬の念を覚えます。
 春の生命力の最大発揮されるこの時期は入学シーズンです。新しい事を始めたくなる身体の働きに副った状態で新生活へ突入する子供や若者たちは希望に胸が膨らんでいる事でしょう。木村の孫も小学校卒業の写真を送ってくれました。春から中学生です。

 生命力を活用して生存能力を身に付け立派な生活者になってほしいと願います。 祖父母の願いです。

 そんな中話題のT幼稚園ではどのような刷り込み教育がなされているのかニュースを見ていて恐ろしさを覚えます。 「教育勅語のどこが悪いんですか?」と開き直る理事長の発言に、根本を教える気がないのだという事が見て取れます。徳目だけを取り上げて良し悪しではなく、勅語というのは天皇が国民に与えた指令である。という根本を外して道徳の何のといっても無意味です。

 国民が主権者であるという日本の憲法を無視した教えであるという事を始めから無視したところでは、是非を問う事さえ的外れです。良いはずのことも悪用されるのです。ましてやこれから体験を通して判断力を養っていく筈の幼稚園生「三つ子の魂」時代に価値観を刷り込まれ自分で考える能力を奪われた子供らは、誰かの言いなりに行動するように教育されていくとしたらもう教育ではなく洗脳です。

 安倍君はそんな学校を作りたかったのでしょう。きっと利害が一致した関係性、秘密の。「安倍晋三記念小学校」と勝手に名前を使われたと言っていても名誉棄損で訴えることもできない関係が明かされない国であるならば、そんな総理が大手をふるう中での教育にこの国の未来はないと思います。先々の若者の未来を憂う春です。

 春の身体は骨盤が開き、冬の間にため込んだ不要なものを排泄する時期です。肝の亢進する時期でもあり肝臓は、異化作用、解毒作用、栄養の吸収、貯蔵作用などを行っています。

 現代人は薬害(添加物等)や環境ホルモン、電磁波の影響をうけ肝臓が疲れています。現代病と言われる種々の病気もほとんど自家中毒症状のものが多く、肝臓や腎臓の疲れからくるものです。食べ過ぎず、青い野菜を多くとり、排泄できる身体を作りましょう。

2017年 3月号

 去年のヨガしましょうに「春鬱」のことを書きました。後頭骨が弛んでこないと思いの毒が捨てきれず、性のエネルギーが高まる時期だけに、人間関係に反映させて捉えてしまいがち。心の在り方は季節や身体に影響されるという事もいつも書いていることです。そして春のそのエネルギーは行動力に結び付き、新しい出会いの時でもあります。

 そんな中、アンガーマネジメント、とかマインドフルネスのセミナーを受けた人が、2016年は18万人もいるという新聞記事を見せてもらいました。怒りの感情をコントロールできない人、又は出来ないと思っている人がそんなに多いという事に、社会の異常さを見る思いです。

 〚研修の参加者の方がおっしゃっていた「現場で口にすることや行動のすべてが、評価の対象としてみられることのプレッシャーがある」ということに代表されるように、対人援助職は、現場に出てから、知識や技術を鎧のように着込み、武装をし続ける日々を過ごし、専門職として「わからない」とこたえることは許されず、だからこそ、立ち止まって自分を見つめる時間を、武装の時間につぎ込んで、真面目で熱心な人ほど、擦り切れ、燃え尽きてしまうのだろう〛

 人の評価に踊らされることの無意味さを分かれば、もっと自分自身を感じる事が出来るのではないでしょうか。ただ知識を詰め込むために時間をつかうよりも、自分を感じることのできるようなことに時間に当てることの方が大切なのではないでしょうか。自分の心がころころ変わっているように人の心の状態もいつも変化しているのですから、人の評価だけに振り回される愚を冒す 必要はありません。

 また、身体を凝り固めてしまえば、緊張、怒り、無力感を引き起こします。筋肉の働きと心の状態は関係しあっています。そして筋肉緊張の持続時間は6~8秒と言われていますから、凝り固まった気持ちを6~8秒の呼吸法をすることで緩和できます。出来れば“笑いの呼吸”を8秒間してみてください。驚くほど怒りが静まります。その後、自分と向き合って(冥想し)自分の怒りの正体を見極めたならば、あなたの怒りは解決です。

 首→肩甲骨→骨盤と順に開き、骨盤が上がっていく時期です。骨盤の可動性をつけ、胸を開きます。調整点は、
C4(首の細く見えるところの頸椎)
D4(肩甲骨の間、呼吸器の関係)
L4(腸骨の上縁、呼吸活点)

2017年 2月号

 ベランダの梅が例年より早く開花しています。寒波に見舞われ、過酷な条件に見える外でこの時期に花をつける理由がきっとあるのでしょう。人が管理してこの時期に花を咲かせることは当たり前に行われていることですが、我が家の場合は梅任せ。

 「私が咲いている梅を見る。」「咲いている梅を私が見る。」 この違いにちょっとこだわってみました。何を主体にするかで感じ方が変化します。状況は同じでも。

 色々な場面で、「私が…」優先されると真理から外れることが多々あります。ヨガの本では真理のみを大事にせよと教えています。

 母が入所していたホームの施設長は「利用者さんのおかげで我々は食べさせて貰っているのだから大事に接するようにヘルパーに言っています」といつも自慢げに言っていました。

 何か変と思いつつ、まあ大事にしてくださいと流していましたが、新しい所に入所し直して「利用者さんが、家にいらした時のように生活してくれるようお手伝いさせてもらいます」と言われとても安心できました。

 そうなんです。最初のホームは自分たちのために利用者がいるという扱いです。いかにも、利用者のためを装っていても、自分たちのための十把一絡げです。

 今度のホームは利用者が主体です。ヘルパーさんたちはどちらのホームも、皆さん良くしてくださるのですが、トップの姿勢の違いはやはりいろいろな場面に出ています。

 今のホームの居心地の良さは以前とは雲泥の差です。 身体が不自由になってお世話になるにしても、人間としての尊厳を重要視してくれる介護。ここを外せば、経済活動に組み込まれ商品と同じ扱いの老人の介護になってしまいます。

 自分たちの生活においても何を大事にして生きるのか考える機会にもなりました。
 「咲いている梅を私が見せていただく」ことは梅の生命力と共振できる喜びがあります。

 2月は最も乾燥する時期です、この時期に体に水分を取り入れておくと春の体がみずみずしさを失わずに過ごせます。2月から3月にかけて後頭骨、肩甲骨、骨盤と開いてゆきます。可動性をつけて、うまく自然の体の働きを高めていきましょう。アーサナとしては、魚のポーズで胸を開く等、呼吸器系を整え、肩甲骨の可動性をつける動きが中心となります。

2017年 1月号

明けましておめでとうございます。

 今年も、小さな気づきを綴らせて頂き、恥を晒し乍ら「出す、出し切る」ということを自分のヨガとして表現させて頂きたいと思います。今年もよろしくお願いいたします。

 『PK』という「神を探し続ける宇宙人の話」が題材の映画をみました。インド映画です。

 沢山の聖人を生み出し、神を求めて止まないインドという土地柄に於いて、神とはなんぞや、神の代理人とはと、何の先入観も持たない宇宙人が何故を繰り返し問う中から本当に大事な事柄に気づき、回りに他力本願の馬鹿らしさを気づかせて行くという映画です。

 余りにも当たり前な話の展開の中に、「神の代理人が脅しをかけている」という場面があり、分からない事への我々の漠然とした不安感が「ご利益宗教」を生み出しているということを適切に切り出していました。沢山のテーマを内包している感が良かった映画でした。

 神を求める事のみをしていても違和感を持たれない風土にあつてこそヨガという究極の悟りへのプロセスを四、五千年前と言われる長い歴史の中で生み出したインド。

 そのインドにおいて繰り広げられる「神様とは何ぞや」は結局、ヨガの教えである「内なる神の存在に気づく」という事でした。「自身の中に有る神聖に気づき、内なる神との対話をする」ヨガでは冥想によって実現していくことこそが一番の神を感じる方法である、ということを確信出来ました。

 神は、どこか外にあつて、私達を見守り導いているもの、と捉えるならば、当然裁かれる事もある。となれば、其処に、不安、心配、恐怖等々色々な思いが沸き起こる。

 しかし、生命の尊さ、不思議をみるならば、生命そのものが、神以外の何物でも無い。
 生命への認識が神を内なるものと捉えうるならば、神の司る一瞬一瞬の時の流れそのものが神の御意志であり、顕われであると思います。

 今年も「生命即神」神を体現する為に与えられている身体、心を、より御意志の方向へ向えるよう感性を磨き整えましよう。
 依頼心に惑わされ本来の神聖を見失うことのないよう中心力を養いましょう。


 本格的な寒さの中、骨盤、肩甲骨の可動性をつけて寒さに負けない身体作りをしておきましょう。水を取り入れ粘膜の水分保持をすることが、風邪予防です。

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