思いのまんま

思いのまんま 2014

2014年 1月号 (No.172)

気分が思考を創る

気分の質が意欲に
意欲の在り方が思考に

えらそうな言葉も醜い思いも
かっこいい哲学も気分しだい

生み出した思考は顔になる
鏡を見て恥ずかしくなった

不足の気分は不浄
身勝手な欲になる

相手は悪くなく
こちらの都合が合わないだけ

満たされた気分は清浄
他を思いやる願いを生む

2014年 2月号 (No.173)

きれいな女性に目がひきつけられた

「まだあきらめない?」と声がした

あきらめる? この歳だよ
と思ったけれど それじゃなかった

「まだ気づかない?」
そんな声だ

きれいを諦めずに
何を(あきら)めろって?

そうか

欲しがる心を抑えたとき
声が聞こえた

それは本当の自分じゃない
肯定すれば明らかになる

キレイ! 素晴らしい!

2014年 3月号 (No.174)

動く
裡が感じて動く

煮えたぎる湯のよう
湖の底のよう

さらさらと清流のよう
つき立ての餅のように柔らか

ビクとも動かない巨岩のよう
ムチのようにしなやか

子どものように生きいき
広く深く温かい老人のよう

どの自分も素敵
よどまない 濁らない

2014年 4月号 (No.175)

一生懸命がいい
見ていてうれしい

コーヒーがきたら
ありがとうって声をかけよう

ニコニコしてるけど
新米さん

お客から離れたら
顔がカチカチになる

レジの声もカチカチ

お腹でニコニコしたら
つながれるのにな

2014年 5月号 (No.176)

エレベーターの定期点検

10階から駆け降りた
意識を天突に置くと足が軽い

帰りは楽に上る方法を研究
と思っていたら

「上まで送りますよ」と
点検員のお兄ちゃん

「10階は大変ですよね」
「うん ご親切にありがとう」

とは言ったものの
ちょっと残念

2014年 6月号 (No.177)

無精ひげは休日の恩恵

畑作業の日も剃らないから
肌も心もゆったり

きたないって?
いいえ ほっといてください

明けて仕事の朝
今日はひげを剃る

肌が緊張する
“あきらめ”を受け入れる

スルスルと剃れる5枚刃でも
電動シェーバーでも

“ゆったり”を剃り落とす

2014年 7月号 (No.178)

アホ面を見ると悲しい
以前は腹を立てていたのに

力のない若者もよれよれの年寄りも
見れば悲しい

恰好をつけた年寄りは
もっと悲しい

自分を見ている・・・
そう 思うからだろうか

2014年 8月号 (No.179)

どこにいても人を観る
心まで観ている つもり

ずっと練習して 癖になった

歩道 電車 デパート
すれ違うたび ああだこうだ

たくさん観つづけて
疲れ果てて家に戻る

このところは人を観ない練習中

キレイな人は見ていたい
でも 顔を見ないぞと構えてすれ違う

ある日 采佳について歩いたデパート
うっかり一人 まともに目が合った

ゲーーー

采佳に話すと
「なにさまのつもりよー?」

でもね 考えたわけじゃないよ

目が合って きっとむこうもゲー
お互い運が悪かったんだ

2014年 9月号 (No.180)

赤ちゃんのお尻 するする
ヒャ~ きれい!

何のコマーシャルだったか
嬉しくなった

そこで夫婦の会話がはずんだ
世の中汚いものが多すぎるよね

2014年 10月号 (No.181)

すごい夕日の見える車窓
流れすぎる建物の向こう

建物が切れるとき眩しく輝く
待ち構えていたら広い畑に出た

目の覚める金色
輝く光に吸い込まれ しばし恍惚

向かいの人は見えないんだ
フト横を見る

右も左もスマホを見ている
隣りもその隣もみんな下を向いている

この夕日は僕だけのもの?
ゼイタク~

2014年 11月号 (No.182)

存在価値は自身の中にある
力も成果も関係ない

でも捉え方はそれぞれ
その価値観が豊かさを隠す

どこから豊かさを持ってくる?
いや もともと誰にもある

オドロいたことに
誰もが豊かさに満たされている

顔に出なくても
生きざまに表れなくても

生きていることそのものが豊かさ
貧相な生命などどこにもない

それは ただ存在する

ありのままそのまま
豊かさがあふれる

豊かさに価値はない
価値観が豊かさを隠す

豊かさの中で
ただ味わう

2014年 12月号 (No.183)

価値のすり替えの常態化
それが現代の販売商戦

幼児のうちから洗脳
いや、染脳する

生命(いのち)に根ざさない喜びに染め
目や脳ばかりが喜びを求める人間をつくる

添加物 ゲノム編集 コンビニ食
スマホ ゲーム 監視

サプリ ダイエット ニュース
ヘイト ファッション ファンド

食べ物の本質は心身を養うこと
本質が消えて目と口を喜ばせる

お金も道具も美も音楽も
すべてから本質が抜かれていく

親も操られてそれに加担する
アンチ生命生活が標準化する

頼る先は医療 保健 ヘルパー
行きつくところはネット墓場

何が起こっているのだろう

洗脳でも染脳でも
それは私たちの家畜化

誰かが何かを収穫する
そのための生産と消費をする家畜

そんな構図の狡猾な操り手と
思い通りに動く家畜

その下っ端たちは表舞台で動き
軍隊で脅し情報を操作する

操られず生命(いのち)に訊く生活をしよう
家畜にはならないでおこう

人として生きよう

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