良い声とは どんな声?

ナチュラル ヴォイス ヨガ

良い声とは どんな声?

まず自分らしい声であるということ、そして感じの良い声であるということ、その人らしい、その人の調った体と心の状態から出てくる声のことです。響きや音量があるだけでは魅力的な良い声とはいえません。

誰もが生まれつき気持ちよく出る良い声を持っています。もしそれが出にくいとしたら、呼吸や体の使い方が邪魔しているのです。その邪魔をなくせば、誰もが気持ちよく良い声を出すことが出来るのです。

良い声で話をするためにも、良い歌を歌うためにも、相手や聴衆を包み込んでしまう呼吸と声の出し方を身につけましょう。以下は ≪本当の自分と出会う -ナチュラル・ヴォイス・ヨガ- ≫ からの引用です。

良い声は どんな声?

良い声の感じ方は人により様々でしょう。でも、まず魅力的ということが一番大切なことではないでしょうか。カナリアのような声とかアナウンサーの声のようなきれいな声ばかりが良い声とは限りません。ハスキーな感じでも相手に好感を与えるとても魅力的な声もあります。

私達が持っている本来の能力を発揮できれば、誰もが魅力的になれるし、良い声になることが出来ることでしょう。魅力的というのは、疲れない声であるのは当然ですが、もっと聞いていたいと思うような、気持ちが良くなる声ではないでしょうか。

声を通して感じられる呼吸が聞く人にとって心地良いときに良い声と感じられます。それはリラックスしていて、伸びのびとした呼吸で、全身を使ってその人丸ごとの声が出ている状態です。小手先の小細工をした声を聞いて気持ちよくなることはありません。力強く伸びのびした呼吸を手に入れれば、無理なくよく響く声、よく通る声はいつの間にか身につくのです。また呼吸が柔らかくなればソフトで魅力的な声にもなります。

いかに自分の心身を調え、伸びやかに生き、それを声に生かすのかということが良い声にしていく秘訣です。また、クラシック、民謡、ポピュラー等の様々な様式と様々な個性の声があります。国や民族によっても声の出し方が違いますが、バランスのとれた無理のない声の働きの上に、それぞれの様式の働きが加わっているのが良い状態です。声の根本の働きはみな同じですから、基本的な働きを高めることで良い声にしていくことが出来ます。

良い声の基準

自分の声を聞いてその良し悪しを判断するのはとても難しいことです。録音した自分の声を聞いて「私の声ってこんな声?」と誰もが感じます。それは普段自分の声を聞いている時は、自分の体の中から伝わって聞こえる音と空間に放たれた声の両方を聞いているのに、録音された声は空間に放たれた音だけだからです。

もう一つの大きな問題は、「自分の声」の把握のしかたです。力の込め方、響いている場所、音色、気の流れ、意識の集まるところ、などの色々な感覚がまとまって「一つの感覚」になったものを自分の声として捉えているため、声に変化があった時にそれを「異質な感覚」、「変な声」と感じたり、声が「いつもより出ていない」と感じてしまうことが多いのです。

そのため、せっかく良い声が出ていてもつい元に戻ろうとしてしまうので、自分で声を変えることが難しいのです。

ですから、自分に聞こえる声の変化に頼らず、後の章で詳しく述べる、自分の外に感じられる「声が占める空間」(体感空間)の方向や広さ、そして生まれながらに持っている安定感や安心感などの「バランス感覚」を頼りに声を出すのが誰にも一番分かりやすく間違いのない方法なのです。

誰もが良い声を持っている -呼吸は声に乗って-

人にはそれぞれもって生まれ持った声の質がありますが、一人一人の声の中にもその人の状態により色々な声が有ります。優しい声、怒った声、強い声、弱い声、硬い、柔らかい、深い、うすっぺらな・・・・・。

声はその人の呼吸を乗せて聞く人の耳に届きます。そして呼吸には相手と感応する働きがあり、聞く人の呼吸を共振させます。焦った人の声にあおられるとこちらまで気持ちが焦ってくるでしょう。

ですから「良い声」と感じる声は、その声が自分の呼吸を快くしているということですし、反対に自分がしたくない呼吸をしている人の声は不快で「いやな声」と感じます。

聞く人にとって、こんな呼吸をしていたいなと思えるような人の声を「魅力的な声」と感じるものなのです。ですから生まれ持ったどのような質の声も呼吸しだいで「魅力的な声」、「説得力のある声」に養って行くことができるのです。

また、快い呼吸をしているときには、心や体に無理がないので「良く響く通る声」「伸びやかな声」にしていくことも簡単にできるのです。声の出し方を分析して働きの悪い筋肉をトレーニングしても、それだけでは良い声を手に入れることは出来ません。全ての筋肉の使い方を統合する「呼吸と一体の全身的働き」こそが、良い声の本質なのです。そしてこれは誰もが持って生まれた能力で間違いなく体得できることなのです。

歌を歌うにも、話をするにも、内部的にはどれだけ多くの力が必要であろうと、その作業は「快い」ということが一番大切なことです。不快や苦しみを伴う場合は良い声の出し方とはいえません。

私は音痴で・・・リズムも音痴で・・・といっておられる方は、声そのものを出すのに精一杯で、音程やリズムにまで回すエネルギーが足らないのでしょうか、自分の中にある楽で気持ちの良い声を体験すると、不思議に、音程の感覚もリズム感も何の問題もなくなってしまうことがよくあって驚かされます。

読者にも是非このような体験をしていただきたいものです。

どうすれば良い声が手に入るでしょう

河原で毎日大声を出す? 発声法を身につける? 方法は色々あるでしょう、でも、発声法の根本の意味を知らないとなかなかうまくいくものではありません。一本筋の通った考え方と方法が必要です

魅力的な良い声の人の「声」がなぜ良い声に感じるのだろう、というところから出発するのです。そして良い声を身につけるのには何をすればいいのか? 

発声法だ、体操だ、呼吸法だと、良さそうなことを色々バラバラにやってもなかなかうまくいかないのです。それらの全ての基礎になる体や心の性質、そして声の性質を知ることが大切で、その道筋と実践法を教えるのが本来のヨガなのです。

正しくヨガをすると、生きること全てが調ってきます。でも、体操やポーズをするだけではヨガをしているとはいえません。ヨガは、呼吸が調うような生活・食事・心の状態・呼吸法などなど、生活のすべてに自分の状態を良くしていく方法を教えています。

声がよくなると同時に体が調い、心が豊かになる道があります。これがナチュラル・ヴォイス・ヨガです。

以下は《本当の自分と出会う -ナチュラル・ヴォイス・ヨガ-》からの引用です。

声は自分で変えることが出来る -声は人間関係の媒体-

優しく深く、そして説得力のある声、そんな声で話しかけられたら、とても気持ちよく、言うことを聞いてあげたくなるでしょう。誰もがそんな声を出したいと願っていると思います。しかし、声を自分自身で変化させ養って行く事が出来る。そう思っている人は少ないのではないでしょうか。

声の音色には、変化させることの出来る部分と出来ない部分があります。生まれつきの個性の部分は変化させる事が出来ません。しかし、声の持つふくよかさ・刺々しさ、硬さ・柔らかさ、などというところは、その人の人格と同じように、変化させていくことの出来るものです。それは、ひとえに「呼吸」の状態によって決まります。

深く温かく柔らかい呼吸を身に付けることにより、声の豊かさや美しさが増し、他の人に与える印象を良くしていくことが出来ます。

声は人間関係の媒体です。呼吸は声に乗って、相手との物理的・精神的な共有空間を生み出します。自分の声が相手の思いを包んであげることが出来れば、相手は安心することが出来ます。

考えの内容は言葉で表現されますが、思いは声の音色で表現されます。相手に良い思いを持ち、それを表現すると言うことは、「その思いの呼吸」の状態になると言うことです。

体・呼吸・思い(心)・声は、自分の状態をそれぞれの別の面から見た側面ですから、自分が良い呼吸の出来るような心身を養うことが良い声を自分のものにする根本であると同時に、声を変えていくことにより自分を健康にし、より良い心の状態にしていくことも出来るのです。

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