2012.12.12
懐かしい本が出てきました。S.エス・ディヤン/E.ハイヒ というお二人の書いた《ヨガの心身強健法》という本です。私が最初に手にしたヨガの書物で、二十歳そこそこの頃のことです。
この本を読むまでは、ヨガというのはインドの魔術的なものとか、笛でコブラを踊らせる類のものくらいにしか思っていませんでした。行きつけの駅前の本屋でふと目にし、手にとって開いてみると、ほとんど活字でしたが、間に写真のページがあってパンツ、いや褌のようなもの一枚の男性が変わった格好をしていました。文の方を読んでみるととても強く惹かれ、とりあえず購入して帰りました。
自然に従えば健康、自我のトビラを開こう、誤った呼吸、などと書かれ、歌や発声を学んでいた私には、このヨガをやるときっと何かが得られるぞという確信がわきました。
内容には一部受け入れにくいこともありましたが、ほとんどのことは「そうだそうだ、そうなんだ」と納得ができ、呼吸、食事、アサナ、などなど、少しずつ書いてあることを実際にやっていきました。
それから間もなく同じ本屋で、今度はヨギ・ヴィダルダスという人の書いた《目で見るヨガ》という本を見つけ、すぐさま購入しました。この本は色々なアサナや呼吸法などが写真入りで解説されていてとても分かりやすかったので写真のあるポーズは一通りやってみました。毎日一生懸命にやって結構はやくに上達しました。
少し前からやり始めた《こんにゃく体操》のおかげか、それともヨガのおかげか、体はずいぶん変化しました。
とくに病気治しをしたいというような状態ではありませんでしたが、どちらかというと体の弱いタイプでしたが、ヨガをやり始めて1年もすると本にある通り「強健」ということを実感できるような体になってきました。
この時代、まだまだヨガという言葉が世の中に認められない時代に、よくこんな本を出版してくれたものだと思います。白揚社という出版社で、《ヨガの心身強健法》は1961年初版、《目で見るヨガ》は1962年初版です。
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