自分らしく生きる生き方そのものが人を健康にする

NVY-semi-6

ナチュラル ヴォイス ヨガ -6


   足裏まわし   2011年2月号

 心も体も伸びのびと生きていたい。これは万人共通の願いでしょう。でもままならないのが世の中、そうは問屋が卸しません。

でも全ては心の持ち方じゃないか、といわれるかたもあるでしょう。それはそのとおりだと思います。たしかに理屈はそうですが、それができない人が多いから世の中嫌なことや暗いことがたくさんあるのでしょう。

 心は簡単にはコントロールできません。いいことを言ったり書いたりしている人の実生活を見て驚くことも少なくありません。いくら思ってもそれを実践するのは別の世界です。

「ヨガの八段階」では五段階目におかれているプラティヤハラで教えるように、心も自分のものなのだから自分の自由にならないはずはないのですが、心で心を支配しようとするから難しいのです。

心が伸びのびすれば身体も伸びのびするのですから、その逆をやればいいのです。

 呼吸や身体の使い方で心の状態を変えていくことができるということ、言い換えれば心をコントロールする方法があるのですからそれを実生活に取り入れればいいのです。

 この紙面でも姿勢と声の関係をずっと書いていますが、上と下に伸びる気を感じて声を出す、などと伸びる方向にいるときには自分が小さくなるような心の状態や、つまらない欲に支配されるというような状態にはどうしてもなれないのです。ここがミソです。

 「正しく伸びているとき」という但し書きは必要でしょうが、身体が伸びているときには体感空間が拡がり、心も小さくはなれないのです。体感空間は体の使い方の状態であり、心の状態でもあるのです。そして声は体感空間を拡げるわかりやすい題材であり、また、その拡がりのバロメーターでもあるのです。

 どんなことをすればこれを上手くつかえるのか、どのように身体を拡げ、体感空間を拡げ、矮小化された心を拡げることができるのか。ナチュラル ヴォイス ヨガではこれを追求しています。

 それで、私はうまく心や身体を伸ばすことのできるメソッドを生み出したいといつも考えているのですが、最近の一番のヒットが先月紹介した上下伸ばし、そしてこれから紹介する足裏回しのセットです。

これに阿波踊りを加えればホームランになるかな? と研究中です。

 足裏回しはずっと以前にもこの紙面で書いたことがありますが、上下伸ばしと一緒にやるととても分かりがいいようです。いつ書いたのかと古い会報を順番にめくっていってやっと見つけました。2002年9月号と10月号、この頃に思いついたメソッドでした。

前号の上下伸び
 意識がいくら伸びようとしても足場がしっかりしていなければ踏ん張りようがありませんし、力の軸がずれていれば何倍も無駄なエネルギーを費やして支えるのが精一杯、気持ちよく伸びるどころではありません。この足場と軸を正しく感じることが大切です。

 具体的には、上と下の要(かなめ)になるところが腰。この腰の角度が自分の姿勢になっていないと力の込めようがないのです。これを見つけるのが先月号の「上下伸ばし」です。これはヒップアップにもとても効果があります。反対に言えばヒップに力のない人は上手く伸びていないのですね。

足裏回し

今回は足裏回しです
 腰幅で立ち、先に上下伸ばしをやって、腰・体幹・頭が真っ直ぐにつながっているのを感じたままで動きます。

足裏の外側にかかる重心を左右の足に移動する(図1)
 まず、図1-A のように、上体を左に傾けながら重心を右足に移動し、腰(腸骨)も右に押し出します。重心が右足裏の外側にかかりますね。
次に図1-B のように、反対に傾けて重心を左足に移動して腰を左に押し出します。重心が左足裏の外側に移りますね。上体が左右どちらに動くときも「横くの字」になると感じます。

重心を前後に移動する
 これがわかれば、同じ感じで前後に動きます。両足均等に重心を乗せ、鼠繋部(そけいぶ、脚の付け根のところ)を前に押し出して重心を足先の方に移し、上体は反り気味になります。次に鼠繋部を後に引いて重心をカカトの方に移し、上体が伸びたまま少し前に屈みます。反るときも屈むときも鼠繋部で曲がる「くの字」に感じられるように上体をしっかり伸ばしたまま行います。(上下伸ばしをやっておくとこれが感じやすいのです。)
 右足に乗った「横くの字」のまま前後の「縦くの字」に動けば、重心が右足裏の前後を移動します。これもわかれば、両足でも片足でも「くの字」を使って重心を前後左右すきなように移動することができます。

重心を円く移動する(図2)
 前後左右ができれば「図2」のように足裏を円く重心移動することができるようになると思います。
 背骨を伸ばしたまま腰と上体が反対方向に動くように腰を回すと、それにつれて両足の外側に接する円を描くように重心が移動するということです。最初は意識が腰にあるかもしれませんが、足裏に意識を移していきます。

重心を片足の中で内・外、前・後に移動する(図3)
 さてそれでは次の動きです。
 腰を左右に動かして「くの字」になるのは同じですが、重心を片足(図では右足)に乗せたまま動きます。
 右に重心を移動する動き「図3-A」は「図1-A」と同じですが、「図3-B」の挿絵では、右足に重心を乗せたまま腰を左に移動して上体を右に傾けます。こうすると右足裏の外側にある重心が内側に移ります。わかりにくければ、左足が床から浮くまで上体を右に傾けてみてください。これがわかれば、右足に重心を乗せたまま前後の移動もできるでしょう。

重心を片足の中で円く移動する(図4)
 感じがわかれば「図4」の実線のように片足の周りで重心を丸く移動することができるでしょう。反対の足でもやってみましょう。

重心を「図5」のように移動する
 ここまで出来れば次は簡単です。「図4」の点線のように、感覚的には「図5」のようにすいすい動くようになればしめたものです。
 どんな動きでも足の裏を感じて動くことができ、またもっともっと下の地下まで気を下げることも楽にできるようになります。

 この動きをすると足首の使い方がよくなりますし、また普段重心の乗っていない側の足では少しやりにくいかもしれませんが、その側を多くやることで体の歪みを修正することができます。

 このメソッドに限らず、自分にとってわかりやすく効率的なやり方を見つけたら次を見つけるまではそれをやり続けるのです。心だけでは伸ばせないところも、体が楽に伸びるバランスをつかめば、体感空間が拡がり、心まで伸びのびすることを実感できるでしょう。このまま声を出せば伸びやかな声が出て、より広い体感空間を感じることができるでしょう。


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