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NVY-intro6

ナチュラル ヴォイス ヨガ入門 6

   2014年7月号 (No.178)

 8~9年来の知り合いが、問題ありと医者に言われ、ヨガを続けてやるつもりで采佳ヨガの教室に体験参加をしました。

 ところがヨガの内容ではなく、レッスンの進め方に合わないところがあるということで習いに来るのを断念し、ヨガは独習をしますというメールがきました。

 う~ん、どうしよう。そりゃ本人が好きなようにするしかないんだけれど、それで体の調子を戻せるだろうか?

 食べ物の問題に始まり、体の使い方、呼吸、ひいては心のことと、少しずつやるとしても多くの問題をクリアしていかねばなりません。

ただ趣味で始めようという人なら、体さえ壊さないやり方ができればまあいいかと思えるのですが、傷んだ体を戻したいというなら、「そうですか、仕方ありませんね」と簡単には言えません。でも教室に来るのも先生を選ぶのも生徒さんの方に選択権があるのですから、どうにもできません。

やっぱりどこかで習わないと難しいな、と思ったとしても、采佳ヨガは一度断っているし・・・、ということもあるかもしれません。

しかし、どこの世界でも同じでしょうが、ヨガという名前を使って実のない金儲けをする人もいるので要注意。

 そこで、おせっかいとは思いながらもやはり縁のあった方ですから、ヨガの意味や正しい取り組み方などを分かってほしいと、いただいた携帯メールに返信を書き始めました。

 内容は、「多分ヨガの独習は無理でしょう」。もう一つ、「いい先生に出会えるのも難しいことですが一番の難関は、すべてが自分の問題であり、自業自得の問題をすべて自力で解決する道を切り開くのがヨガであり、その道案内するのが先生だということを理解することがヨガの第一歩、習えば手に入るという簡単安易なものではありません・・・」 というようなことを書き始めると止まらなくて長い長いメールになってしまいました。

 宮津で炎天下の畑仕事の直後、ヘロヘロで不得手な携帯の入力作業をしていると、もう眠たくて、この辺で話を切って送信をしようとボタンを押しかけたのですが、そこで読み返してみてハタと気がつきました。

こんなメールをもらったら、何が何でも習いにいらっしゃいというように聞こえるだろうな。なんておせっかいなセンセイだろう、放っといてよ、ということになる可能性が大。ということで、しかたなくその長い文章を自分のパソコン宛にだけに送ったことです。

 それにつけても、ヨガの意味するところが世の中で誤解されてしまっていることが大きな問題。ヨガに対する先入観が結局ヨガに入る途を閉ざしているんだなと思ったことです。

 幸いこの会報を届けている人なので、ここに書いて読んでいただくことにしました。

 とはいうものの、ヨガは元にあるのが哲学であり、実践体得したことを元に哲学します、難しいでしょうが、取り組み方によっては独習出来るのかもしれません。

 ヨガを説明することは本当に難しいと思いますが、あるとき私が悩んでいることに対して、沖先生が言ってくださった言葉を思い出しました。 「普通の人には分からないよ」

と、この"普通"という言葉が何を意味するのかは追及しないとしても、「ヨガに対する理解を得ること」、「本当のことを追及すること」、「それを世の中との摩擦なしで自分の生き方に反映していくこと」、そして「それを伝えること」これらは大変難しいのだよ、と教えてくださったのだと思います。

― 息を調和させる その2 ―

 さて、前回は、吐いて吸うの一回の呼吸の中に、
① 『ラジオ体操の深呼吸と反対の呼吸法』
② 『花の香りをかぐような息』
③ 『息を開放する』

この3つを感じながらやっていただきました。そしてたっぷりと息を入れた後に気を下げて「クムバク」をする。その感じ方を、

④ 『息を調和させる』という言葉で表現しましたが、ここは特に大切なところ、もう少し丁寧に説明をしていきます。

 クムバクはお腹に力を込めるというイメージがあって、つい力を多く入れてしまいがちですが、その感覚に慣れてしまうと正しくクムバクをすることはできません。

 ポーズであれ呼吸法であれ、やって行くほどに呼吸が静かになり、暑い夏であっても汗が引いてくるような、不要な力が入らないやりかたを身につけることが、そして呼吸法では、息を止めないでも体の各部に柔らかく息を入れることができるようになることが大切です。

 力の方向性が分かってくれば歩きながらでも色々な練習をすることができますが、最初から柔らかい使い方をするのはとても難しく、力(りき)んだり、「ウン」と息を押し込んだり、それが楽にできるための練習とはいえ、息がハアハアするくらい強い使い方をするときもあります。とはいうものの求めるところは楽にゆったりと和らぎ、感じるのは負荷ではなく充実感であり、意識が広く深くなってくる、そんな方向性と力加減なのです。

 上に吸い上げた息を下すとき、色々な抵抗感が生じることと思います。それは、固くなっているところ、意識や力がうまく及ばないところがあるからです。そこで前回も書いたように、鼻から少し息をぬいて負荷を減らしながらやるのです。そして、息を下げるとき、前でも後ろでも肋骨を引き上げ、前でも後ろでも横隔膜を下げ、同時に肛門を閉め、骨盤底筋で息を広く下から支えます。上下に伸びる働きが十分にあり、柔らかく気が下がれば、体の内側から風船が全身を拡げるように柔らかい圧力が感じられることでしょう。

このとき声門を軽く閉じ、首の力が抜けていればその風船は声門よりもずっと高い位置にまで膨らんでいるように感じられることでしょう。そして胸に圧力がかからず、風船が広がるように体全体に圧力を分散することができます。このクムバクの感覚のソフトさとバランス感を強調するために、調和という言葉を使っています。次にもう一息、肛門と骨盤底筋を感じ働かせることで、全身が息で満たされ、腹圧が高く、声門を開いていても吸った息が出て行かないように支える、ということができます。

このとき意識の広いまま、不要な緊張を伴はない楽な声を出す準備ができているのです。

 さて、この連載の中では色々な感覚のお話をしますが、これは決して私だけの感覚ではありません。

ナチュラル ヴォイス セミナー、略称NVSは実験的声のセミナーと銘打っているように、参加者を実験台にすることの了承をいただいて(なのでセミナー費は格安ですが、失望はさせません)新しい体操や呼吸法、そして色々なイメージ法も含めて、多くの方に試し、そこでOKならクラスでもやって、これなら大丈夫というものばかりを本にしたり皆さんに紹介したりしています。

ご自分でも試してみてください。


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