自分らしく生きる生き方そのものが人を健康にする

NVY-intro29

ナチュラル ヴォイス ヨガ入門 29

 和気愛会 2016年7月号 (No.202)

 前月号では第5回ナチュラル ヴォイス ヨガ セミナーin Tokyoのために書いた、「なぜ体操なのかの意味」を掲載しました。今月はそれに続いてセミナーのレジュメを掲載します。

テーマ
『体・心・呼吸は一体のものである(ヨガの三密)』という原理を生かして、生き生きと喜びに満ちた心と体の状態を生み出すような呼吸の在り方を自分のものにする。

この呼吸こそが『楽に出る声・いい声』を生み出し、『健康や美しさ』を生み出す鍵である。良い呼吸を身につけるということは、人間としての生きる質を高めるための基礎であり目標でもある。

切り口A(前回の課題)

″すっくと伸びてドンと安心″の呼吸を体得

 人生の重圧に負けず健康に生きるためには、状況を変えるのではなく、自分の在り方を変えることが必要。すべては自分の中にある。

 まずは重力をものともせずに『伸びのび』とし、そして『体の重さも心の重荷もすべて地球の引力のままに預け』、そこで『全力で生きる』。これを自分の標準にする。そうなるまでやり続ける。結果はついてくる。それが良い声や健康な生活の源泉になる。

 声を良くするために、よりコントロールされた呼吸を自分のものにするということは、よりよい『心や体の使い方』を生み出す『呼吸の在り方』を自分のものにしてしまうこと。これを生命の要求、生命の喜びに従って行う。決して苦しいトレーニングではない。

切り口B(今回の課題)

   ①呼吸力を養い
   ②喉を解放し
   ③声の響きを感じ覚える

①呼吸力を養う

 これは前回と同じく、呼吸のコントロールが楽にできるための体作り。この基本的能力なしにいい声を楽に出すことはできない。

 『息を支える』とか『背中や腰に息を入れる』というのはこの作業のことであるが、これは多くの人が誤解をしている。それができるためには全身が協力する必要があり、実際には腰や背中だけに息が入るのではなく、肋骨が大きく広がるのを全身が助け、全身に息が入っているように感じている状態を作る。求められた部分だけでやろうとするとうまくいかない。

 肋骨と背骨の使い方が大切。これによって横隔膜や全身が働きやすくなる。

 呼吸力が高まり、息を保持する働きが高まり、コントロールして吐くことができ、吸い込むのではなく体に流れ込んでくるような深い呼吸ができるようになる。

 肋骨が高く拡がり、前後左右の広がりとともに胸の最上部にまで息が入ってくる感覚を養う。頸のあたりまでその広がりを感じられるようになると、次の項目の″喉を解放する″につながる。

 いつも息が調和した状態で行動し、生活できるようになるのが目標。
(肋骨が高く広がり、自由感が増す。呼吸の支配主になる。深くゆったりとした呼吸が身につき、呼吸が楽になる。)

*肋骨を広げ、胸を高くし、クムバク力を高める
*各種体操とクムバク体操の実践
*息を調和させる(デリケートなクムバクの)感覚を養う。
*調和呼吸法の実践

②喉を解放する

 気張ったり力んだりして大きな声を出そうとするときは喉に力を入れて、いかにも声を出すという能動的な感覚で声を出そうとするが、弱い声も強い声も、楽に出るためには喉が解放され、喉が受身であるような感覚の状態になるのが良い。

 歌や発声法を習うときによく言われる ″喉を開ける″ということは、不要な力で喉を絞めず喉を解放しておくということだが、喉元の操作だけではそれを正しく行うことはできない。

 体の側で呼吸を保持しておく働きが足らないと、その働きを喉が担うことになり、喉は声を出すことと息を保持するという二つの作業をしなければならなくなり、うまく声が出ないとか、息が苦しいなどということになる。

 多くの人の苦労するところだが、これを正しくやるには前項の『呼吸力を養う』、いいかえれば、『呼吸のコントロールが楽にできる体作り』をしなければならない。

 喉が楽になるためには、背骨に力がこもり、肋骨が広がり、喉が垂直に立つように胸椎の上部まで背骨を伸ばし立てる。頭頂が天に向けて伸び、顔が前に出ず、顎が引け、首の力が抜ける。肩が下がり。肩甲骨も下がる。

 首の力を抜き、天突(胸骨の先端部)を高く突くように上げ、天突で顎を押し上げる。体の重さを重力に預け頸部・胸部・腰腹部すべてに気(息)が楽に満たされ、身体が広がり自由に感じられる。

③声の響きを感じ覚える

 喉が解放されると、喉で声を出すような感覚は消え、喉が受身であるように楽で、響きのある声が勝手に出てくるように感じられる。これは生命の求める快感と深く関係しており、その快感に従うことで、より合理的な楽な息に乗せて声を出すことができる。

 強い息に頼らず、もたれるように楽な息で共鳴したよく響く声が出せるようになる。

 響きを感じられる場所はいくつかあるが、体験して初めて自分にもこんな声があるのだとわかる人が多い。

実技(呼吸体操と母音メソッド

呼吸体操
○クムバク体操
 『ナチュラル ヴォイス ヨガ』P131~P140 参考

○調和呼吸法
 1 準備-気の流れを調えるゆっくりとした呼吸体操
 2 1の呼吸体操にクムバク(留息)を加え、
    息を調和させる

○バンダ呼吸法(強く早いバンダ呼吸法)
 1 立位(直立)
 2 横臥
 3 立位(前傾)
 4 立位(直立 → 前傾)
 5 ラクダのポーズのブレスオブファイアー
 6 ライオンのポーズのブレスオブファイアー

○座位各種呼吸体操
  横座で肋骨を開き、呼吸の筒を感じる
  片足長座で呼吸の筒を感じる
  呼吸体操から発声へ移行(体操しながら発声)

各種母音メソッド



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