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NVY-intro10

ナチュラル ヴォイス ヨガ入門 10

   2014年11月号 (No.182)

 世の中での、「ヨガ」または「ヨーガ」という言葉の使い方は無茶苦茶です。

とある有名なヨガ情報関係のHPを見たところ、「ヨガの種類を知ろう」と題したページの中で、アイアンガーヨガ、インテグラルヨガ、アシュタンガヨガ、沖ヨガ、クンダリーニヨガ、ジュニャーナヨガ、シバナンダヨガ、カルマヨガ、ハタヨガ、マントラヨガ、
ラジャヨガ、パワーヨガ、マタニティヨガ、バクティヨガ、・・・などなど、ヨガという言葉が最後につく言葉を多くの流派として並べて解説をしていました。

 ヨガの目指すところは本来一つですが、頂上に到る途は山登りのように色々なルートがあるといわれています。

行う人の性質、資質などにより、昇っていく門(入り口)とやり方の違いを表すのが、
ハタヨガ、ラジャヨガ、などの言葉で、進むにつれカルマヨガ、ジュニャーナヨガ、
バクティヨガなども行っていくという、本来のヨガの種類を表す言葉があります。

 次にアイアンガーヨガ、シバナンダヨガ、沖ヨガなどの人(ヨギ)の名前を付けたヨガがあります。色々なやり方のヨガを修し、自らそれを体得し、それを伝えようとした方々のやり方に対して、尊敬をこめてその人の名前を付けたものです。○○さんが自ら極め体得し、それを伝えるヨガという意味です。

 そして、インテグラルヨガは古来から伝えらているヨガを、体にも心にも偏らず、総合的にやろうとする、「総合ヨガ」という意味です。

それならばホットヨガは?パワーヨガは? 私自身はホットヨガを含め、新しいタイプの色々なヨガのことを知らないので判断できませんが、もしそれが持つ体系が、連綿とつながれてきたヨガの目指すところを求めていないなら、ヨガという言葉を使うべきではないでしょう。

多くの「○×ヨガ」と名前の付いたヨガはすべてそこを目指しているのでしょうか。

 沖ヨガに関していえは、5~6千年の歴史を持つヨガ、釈迦やイエスが修し、現代ではガンジーが修したヨガを、沖先生は命がけで修し、その目的を達するためのよりよい方法としてインドにはなかったこと、過去の文献になかったことも自分の身体で、心で、魂で、実証しながら私たちに教えてくださったということだと思います。

ポーズをし、呼吸法や瞑想をしたら「ヨガをしている」ということではありません。

 そこで、ナチュラル ヴォイス ヨガもその言い訳が必要になりますが、ヨガ(沖ヨガ)の最終目標に到る一部を担っているという意味で、おこがましくも「ヨガ」という名前をつけさせていただいています。

沖ヨガに限らず、本来のヨガの目的に達するにはこれだけは絶対に必要だといわれる「三密」、すなわち体を調え、呼吸や心を調え、そしてそのずっとずっと先の最終目標を見いだし、そこに到達する努力をしてこそヨガといえるのです。

 さて、禅はサンスクリット語ではディアーナ、中国語では禅那(ジャンナ)というそうです。ディアーナはラジャヨガの八段階でいえば第七段階、沖ヨガの十段階でいえば第六段階、静慮とか禅定と訳されています。

禅という言葉にはつらさに耐えているイメージもあるかもしれませんが、「禅定・静慮」は、温かさ豊かさにひたり、しかしボケることなく意識が透明で広く、世界が広く温かく静かにある状態です。

そして沖先生は、単に座っているときだけではなく、生活すべてを「動禅」として行いなさいと強調されました。

 姿勢の状態、心の状態、頭の働き方、他との関わり方、などなど、数えきれない多くの切り口があり、そこから禅の状態を求めていくということを言われています。

 さて、この禅の状態で感じられる世界の広さは意識の広さであると同時に体の感じる広さであり、また声の感じる広さでもあります。

心の状態も体や声の状態もそれぞれが自分の存在の切り口の一つなのです。

禅の状態を心や意識の状態だけで捉えようとするとこれは難しい。しかし、呼吸で見ればどのような状態か、体で見ればどのような状態か、というところからのアプローチも持てば、ずっとわかりやすいものになります。

そしてそれは、深く静かで力強い呼吸をし、クムバク力が高まり身体が安定している状態です。

よりよい禅の状態になるには、禅を特別な状態とせず、まずはクムバク力を高めていくことがたいせつです。

 ということで、今回はクムバク体操をやってみましょう。私の本ではP131から書いています。

 立位、まず
息を大きく吸って止めます。

そのとき、苦しいとか圧力を感じるなどの、意識の集まるところが体幹のどこかに生じると思いますが、その場所を覚えておきます。

一度息を吐き、もう一度同じように

息を吸って止め、

すぐに肛門を閉め、

次に体を色々動かしてみます。

(P133からP140まで色々なやり方を紹介していますが、短い時間、少ない回数でよいから、息を止めたまま全身的に動くと分かりやすい。)

動いた後まだ息を吐かず元の立ち姿勢にもどり、

そこで息のある場所、または意識の集まる場所を確かめてから息を吐きます。

④~⑧を息を吸って止めたままやりますが、苦しくならないよう動く回数を調節してください。

決してきばったり顔が赤くなるようなやり方をしてはいけません。また最後まで肛門を締めたまま行ってください。

②で確かめた、息や意識のあるところが、⑧では場所が変化していないでしょうか?

②よりも⑧の位置が下に移動していれば正解です。

 これを何度か繰り返して意識の位置が腰腹部の下部にまで降りてくるといいのです。

 おもしろいことに、この状態で声を出すと、いつもとは違う、より全身を使った、豊かないい声が出てきます。

 「今日もいい天気だな~」と言ってみましょう。



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