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周平の沖ヨガ読本(6)

周平の沖ヨガ読本(6)



 - 沖ヨガの継承 -   2013年3月号(No.162) 

沖ヨガってどんなヨガですか?という問いがよく寄せられます。これは自分自身にもよく問いかける言葉でもあります。

沖先生は約三十年間、精力的に独自のヨガを説かれ、世界中の多くの方に影響を与えてこられました。1985年に亡くなられたあと、その教えを絶やすことがあってはならないと、多くの方が強く感じ、その教えの残し方を考えました。

教えの中の普遍的な真理や人間に共通なところについては、講演でも著書でも語られ、誰もがある程度共通の認識を持つことができています。

しかし、沖先生の影響力で生き方や価値観の変わった方が受け取ったこと、これこそがその人にとっての沖ヨガなのですが、これについては、一人ひとりみな違うのです。

もちろん、健康に、そして積極的にと、沖先生が言われるような生き方ができるための心身の鍛練や冥想法などの道場での修業では多くの共通の学びを得ています。

しかし、スポーツマンにはスポーツの考え方、そしてその人の体の使い方を、ピアニストにはその人に合ったピアノへの向き合い方や弾き方を、ビジネスマンには仕事の仕方やその意義、そして世の中での自分の役割についてなどなど・・・、個人としては、どのようなジャンルの人に対してもその人夫々に必要なこと、求められることを説かれていたのです。

また、百人百様とは沖先生がよく言っておられたことです。「一人ひとり皆違うのだ、違って当たり前だ」と、教えを画一化するようなことは一切されませんでした。

また、「俺の教えを信じるな疑うな、実践して確かめよ。受け売りは泥棒だ」ともいつも言われていました。

ですから、同じように沖先生の影響を受けた、沖先生に学んだといっても、出されたものの中から自分が食べたもの、その中でも消化したものだけを自分のものとして追究し、夫々の方がそれを「沖ヨガ」と呼んでいますから、色々な人が色々なことを言います。

そのため沖ヨガは表面的にはまとまりのない思想やノウハウの集まりでしかないような印象を受けることもあるかもしれません。でもその実、沖先生から感化を受けた方たちはやはり共通の何かを受け取っているのです。それが沖ヨガの沖ヨガたるところであり、ヨガの本来の教えの大切なところであろうと思うところです。

そしてその上に、沖先生から直接学んだ方から、二次的に学んだ方もまたそれを沖ヨガと呼んでいるから訳が分かりません。

元になるマニュアルも教則本もなく、これでなければならない、それは間違っているということがなく、しばりがない。教えの内容を統一するなど不可能と言ってもいいほど難しいことなのです。

あえて言うなら沖先生の著書を教本にすれば間違いがないということで、NPO法人 沖ヨガ協会では「ヨガの喜び」をテキストにしています。

たしかに、沖先生の教えを間違いなく残せるのは著書ですが、沖先生の指導を直接受けた方達が受け取った教えはその本の中には書かれていません。

教えを受けた一人一人の生と直結した教えです。その中には書けない生きた知識を与えてもらっているのです。

このように教えなさい、という教義もマニュアルも残されず、団体や組織も残されず、俺が死んだら沖ヨガはないとも言われていたのですから、残すべきが何なのかを皆が暗中模索しているのです。

このように考えていくと、これが沖ヨガだという何かを作るのではなく、形が変わっても、一人ひとりが自分の生き方としてその生きた教えを次の世代に引き継いでいくことが沖ヨガの継承になるのかもしれません。

 私が沖ヨガという言葉を使うとき、私なりに出来るかぎり私情がはいらず、沖先生ならこう言うであろうということをいつも感じ、その思いで沖ヨガを表現しています。

次号では沖ヨガの内容について考えてみます。

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  → 周平の沖ヨガ読本(1) -  ヨガの喜び -
  → 周平の沖ヨガ読本(2) -  自律神経 -
  → 周平の沖ヨガ読本(3) -  感知力 -
  → 周平の沖ヨガ読本(4) -  感知力 2 -
  → 周平の沖ヨガ読本(5) -  和らぐ -
  → 周平の沖ヨガ読本(6) -  沖ヨガの継承 -
  → 周平の沖ヨガ読本(7) -  沖ヨガとは -
  → 周平の沖ヨガ読本(8) -  沖ヨガとは-2 -
  → 周平の沖ヨガ読本(9) -  沖ヨガとは-3 -
  → 周平の沖ヨガ読本(10) - 沖ヨガとは-4 -
  → 周平の沖ヨガ読本(11) - 沖ヨガとは-5 -
  → 周平の沖ヨガ読本(12) - 沖ヨガとは-6 -
  → 周平の沖ヨガ読本(13) - 沖ヨガとは-7 -


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