自分らしく生きる生き方そのものが人を健康にする

周平の沖ヨガ読本(5)

周平の沖ヨガ読本(5)



 - 和らぐ -   2013年2月号(No.161) 

 頭で考えてわからないことを自力でわかろうとしたら、感じてわかるしかありません。自分に必要な情報は、生命が潜在意識を通じて常に教えてくれています。

そして、その生命からの教えを感じたり聞いたりするために一番大切なことは、心身が和らいでいるということです。

 前回まではこのようなお話をしてきましたが、これは“生命の教え”という智恵の源泉が自分の中にあるという建前での話ですから、ちょっとここに触れておきます。

 私たちには、栄養学や医学、その他心や体についての情報があふれるほどに与えられていますが、それで十分に健康を得、自由な心で生活をすることが出来ているでしょうか?

 逆に栄養学を知らない野生の動物たちは生きいきと生きていますが、その力を得るための食べ物はどうやって選んでいるのでしょうか。自分たちの仲間にお医者さんはいませんがどのように病気を治しているでしょうか。

 人間は頭を使って医学や栄養学などを生み出しましたが、動物の世界では当たり前に出来ている、感じて行動するという能力を低下させてしまいました。

もともと私たちは感じることを大切に、というより、それを基準にして暮らしていたはずですが、頭で判断することばかりが良いことであるというような価値観の中で育てられ、多くの人が、感じる働きを抑えつけるような頭の使い方をトレーニングしてきています。

 野生の動物たちが怪我をしたときの延命率は人間に比べてきっと低いことでしょう。でも彼らは何の知識もテクニックもなく、体の異常を治し、いきいきと生きているのです。

医術も薬も栄養学も、なにもないけれど命を保っている。

書物はなくても食べ物がある限りはなぜか間違った食べ方をしない。

この、動物たちがやっていることが生命に聞くということです。

私たちもそのような力を発揮する能力を身につければずっと良い生き方ができるようになるでしょう。でもそのためにどうすればよいのでしょうか。

沖先生は≪和らげば生まれながらに持っているそのような力を発揮することができる≫と言われています。

それでは和らぐためにはどうすればいいでしょうか。私たちの文化は本来、全てその方向に向かって進化してきているように見えます。

体が楽できる方向に進歩するのも、美しいものを生み出す芸術も、心身が和らぐことを目指しているように思えます。

宗教であっても、健康やスポーツの世界であっても、色々な人が色々なことを言い、より豊かな生き方を目指している。けれど、多くの人が取り残されてしまう。

みなが正しいことを言っているのかもしれないが、夫々が実践して身につける段になると、楽(らく)の取り違えで自分を進化させず後退させているのではないでしょうか。

私も私なりに、その方法を考え続けています。ヨガのポーズがいいのか、こんにゃく体操がいいのか、どんな姿勢をすればいいのか、どんな食べ方をすればいいのか、少食少眠がいいのか、どんな心でいればいいのか、どんな解釈をすればいいのか・・・と、和らぐための条件を満たす方法が必要と考えてきました。

でも、和らぐために頭を使い神経をすり減らし、結局は健康のためには死んでもいいみたいなことになってしまう。

和らぎの本質を知り、それを実践していく中で、障害に出会った時初めて方法-ノウハウを使うことが必要になるのでしょう。先にノウハウから入るのは本末転倒かもしれません。

あれこれこねまわさず、本来の和らいだ状態を思い出すこと、そこにシンプルに直入することが大切ではないかと思います。これもノウハウには違いないのですが、よりシンプルにそこに直入する自分のやり方が必要だと最近は感じています。

それではひとつ、こんなやりかたはどうでしょう。

3~4歳くらいの子供、ただ立っているだけで見る者を引き込むような気持ちのいい姿勢している子供をときたま見かけますが、そんな子の姿勢を真似てみます。

心はあまりに色々なことを書きこまれていて白紙にすることはもちろん、子供の真似をすることすら難しいものですが、姿勢だけならそんな気分を演じてみることができるように思います。

将来の不安や時間に追われない、今の興味の対象にのみ心が向いている。そんな姿勢と心の状態の楽な呼吸を思い出すのです。

 最近の子供の遊び方は以前とはだいぶ変わってきているようですが、ある程度の歳の方なら想像できると思います。子供が屈託なく立っている、歩いている、田んぼのあぜ道をトンボを見ながら歩いている。

そんな気分を自分の心に実現できるでしょうか。なんの重荷もない、“楽”という言葉がそのままあてはまる状態です。

楽(らく)とは楽(たの)しいことです。手をブランブランと振っているかもしれません、スキップをしながら歩いているかもしれません。

目が開いて表情が明るく屈託なく、肩の力が抜けて胸が開いている。胸が気力なく落ちたり、頑張っていることもないでしょう。腰やお腹に力を込めて耐えていることもないでしょう。そんな状態の呼吸を自分に再現する、意識的に再現できるようにするのです。

不快や重荷から解放された楽な和らいだ呼吸をして考え、感じ、そして行動する。そんな《感じる生き方》を試してみてください。

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